「小さな高級車」がスポーティに進化 BMW新型1シリーズ、マイルドハイブリッド導入 10月発売へ
走行安定性を向上
シャシーには改良が加えられ、ステアリング精度やコーナリング性能の向上を図っている。ボディおよびシャシーの剛性を高めたほか、アンチロールバーやショックアブソーバーを一新。前輪のキャスターは20%増加し、直進安定性とステアリングフィールを改善したという。 オプションのMスポーツ・パッケージには、車高を最大8mm下げるアダプティブMシャーシ、スポーツ・ステアリング、18インチの軽量ホイールが付属する。最大19インチのホイールやMスポーツ・ブレーキも用意される。 運転支援システムも拡張された。前方衝突警告、車線逸脱警告、交通標識認識機能、駐車アシスタンスを全車に標準装備する。また、オプションとしてステアリングおよびレーンコントロールアシスト、自動速度制限アシスト、アクティブ・クルーズ・コントロール使用時のルートガイダンスなどがある。 BMWはニュースリリースで、「市場投入は2024年10月を予定。最も重要な販売地域はドイツ国内市場です。他の欧州諸国に加えて、日本も新型BMW 1シリーズの上位5市場の1つです」と述べている。 なお、今回の新型発表に関してはマイナーチェンジとする予測もあったが(一部海外メディアでは今もそう報じている)、BMWとしてはフルモデルチェンジという立場だ。現行1シリーズは第3世代にあたる「F40」で、2019年に販売開始された。一方、新型では「第4世代」を名乗り、社内モデルコードも「F70」となった。5年の歳月を経てどのような進化を遂げたのか、今後の試乗で明らかになるだろう。
ウィル・リメル(執筆) 林汰久也(翻訳)