ことし“梨”が食べられなくなってしまうかも!? 「花粉の輸入禁止」で受粉作業に影響大 どうする?【大石が聞く】
(大石アンカーマン) 「枝の中で、最終的に1個できればいいと」 (猪飼さんの父 孝志さん) 「だから余分につけないようにしていく。余分につけちゃうといっぱい実がなる。そうすると養分がばらけてしまう。必要最小限の数だけつける。それが一番効率の良いやり方」 ■受粉作業のために「花粉を作る」のも人の手で…これが大変! なぜ人の手で受粉を行うのかというと… (甘水園 猪飼幸宏さん) 「例えば幸水の花粉、自分の花粉を自分につければ受粉ができるのではないかと思うんですが、実際はつかない。『違う品種』の花粉をつけてやらないといけない」 梨は、同じ品種の花粉をつけても実がならないため、違う品種の花粉を用意して、人の手で受粉を行うのです。 この農園では… (大石アンカーマン) 「晴れの日に傘が、しかも反対でかけられてますね。これはどういうことなんですか?」 (甘水園 猪飼幸宏さん) 「(花を)とったときに下に落とすので、全部ここで受けてもらえるように、ひっくり返って使っている。この木がいま後ろにずらっと、隅の方に植わっている」 敷地が広いここでは、『花粉を取るためだけ』に、およそ80本の梨の木を植えているのです。 (甘水園 猪飼幸宏さん) 「膨らんで1センチ弱になっているもの。この大きさのものを全部むしって入れる。花粉を作るのは結構大変なんです」 ■多くの農家が頼ってきた“花粉の輸入”だが…ことしはできない!? 機械の前で… (甘水園 猪飼幸宏さん) 「(花を)ひとつかみぐらい取って、中に入れて。大体、赤い部分はここにたまるんですよ」 大量の花を摘み取り、花粉が入っているおしべの部分だけを分けて、25度ほどで20時間おくと… (甘水園 猪飼幸宏さん) 「20時間たつとこんな感じになる」 (大石アンカーマン) 「赤くないんだ」 (甘水園 猪飼幸宏さん) 「黄色くなります。これが花粉ですね」 さらに腹の部分を機械で取り除く。 (甘水園 猪飼幸宏さん) 「ここに…純花粉ですね」
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