産声をあげなかった息子 "重症新生児仮死状態"と診断され、8ヶ月で亡くなり…「天国の息子に自慢できるパパになろう」と思えたきっかけとは
「生きる」「命」「死」について発信する秦野さん
秦野さんは自身のアカウントで「生きる」「命」「死」について、経験したことをもとに発信しています。 こうしてSNS発信することで、奥さんと一緒に蒼くんの話をすることも増え、自身のグリーフケアにもなっているといいます。そしてなにより蒼くんがより身近に、一緒にいるように感じられると話します。 秦野さんは、投稿を見た人からの共感の声を聞き、同じ志の元「生きること」について一緒に話をする仲間と出会い、より自分の価値観が明確になったといいます。大切な人やお子さんを亡くし、悲しみに打ちひしがれている多くの方の存在を知ることができたのも、このSNSを通してでした。 蒼くんとの出来事を発信することで「苦しみを抱えている多くの方の支えとなり力になれたら」というのが秦野さんの思いです。
今後について
秦野さんが蒼くんについての出来事や思いをSNSで発信することを、秦野さんの奥さんも応援しています。秦野さんの投稿により、蒼くんの存在や生きた証が広く知られていき「誰かの役にたっている」「蒼くんの人生がまだ続いている」そう感じるそうです。 我が子が小さな身体で病と戦う姿を間近で見守り、そして見送らなければならなかったという壮絶な悲しみを乗り越え、家族と共に未来を見る秦野さん。自身が経験したからこその視点で、悲しみから立ち直るきっかけや、前を向いて生きていくコツについて、日々発信しています。 「悲しみは『愛の証』大切な人を亡くして人生で最もつらい経験をしたけど、あなたは『今』生きている。それだけですばらしい。よく頑張ってるよ」 秦野さんの思いを必要とするたくさんの方の心に届き、明日への勇気となりますように。
ほ・とせなNEWS編集部