「町田はブラジル1部でも中位以上」ブラジル人記者がホンネで語る“黒田ゼルビア”「ただ娯楽性に乏しいと…厳しい批判はブラジルでも」
ジーコとラモス、憲剛にも会えた…感無量だ
――なお離日前、ジーコ、ラモス瑠偉とも会ったそうですね。 「ジーコとは、鹿島のクラブハウスで会った。2010年に日本のフットボールを見始めた頃、『ひょっとして将来、ジーコに会うことができるかな』と夢想した。その夢が実現して、感無量だった。彼の日本でのキャリアについてブラジルで本を出版したいと考えており、その承諾を得てきた。 ラモスには、彼が来日直後(1978年)、日産との試合で起こした重大なトラブル(注:日産の選手を追いかけ回し、1年間の出場停止処分を受けた)などについて話を聞いた(笑)。2人には、僕が日本のフットボールの歴史について書いた『サムライス・アズイス』(青きサムライたち)をプレゼントした。喜んでくれて、とても嬉しかった」 ――川崎フロンターレの練習を取材した際、クラブスタッフ対メディアの遊びのゲームに参加したとか。 「そうなんだ。僕はひどく緊張して、最初はほとんどボールに触れなかった。メディアチームが劣勢だったから、途中から、何と中村憲剛と鬼木達監督が我々のチームに加わってくれた! そして、この僕が憧れのケンゴからパスをもらい、彼にもパスを出したんだ! 最高の思い出になった。ケンゴは、とてつもなく美しいボレーシュートを決めたよ(笑)。 日本で出会ったレジェンドたちは、みんなフットボールを心から愛する素晴らしい人たちばかり。『これまで日本と、日本のフットボールと関わってきて本当に良かった』と心から思った3カ月間だった」
Jをくまなくチェック、レジェンドとの邂逅に感謝していた
このように町田ゼルビア、さらには今後のJリーグの優勝争いについて語ったチアゴ記者は、3カ月間、各地を旅する中で日本のフットボールのレジェンドたちと邂逅したことに深く感謝し、感動していた。滞在した86日間で、観戦した試合が実に26。3.3日に1試合の割合だ。 「最大限に日本を堪能した。僕の人生で最良の日々。本当に楽しかった」と言い残し、母国へ戻っていった。これからも引き続き日本、日本文化、日本人、そして日本のフットボールを愛し、各種メディアで健筆を振るっていただきたいものだ。<第1回からつづく>
(「熱狂とカオス!魅惑の南米直送便」沢田啓明 = 文)
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