「町田はブラジル1部でも中位以上」ブラジル人記者がホンネで語る“黒田ゼルビア”「ただ娯楽性に乏しいと…厳しい批判はブラジルでも」
ブラジルでも中位以上を…ただ娯楽性に乏しいクラブは
――もし町田がブラジル1部に参戦したら、どのような成績を残すと思いますか? 「異なるリーグを比べるのは、非常に難しい。そのことを認識したうえで個人的な意見を言うと……中位以上に食い込んでもおかしくない。パルメイラス、フラメンゴのように財力が豊かで南米各国の代表クラスを集めたクラブと優勝争いをするのは困難だろうけど、コパ・リベルタドーレス出場権(注:通常、4位までにグループステージ出場権、5位と6位にプレーオフ出場権が与えられる)を争うことは可能かもしれない」 ――それは高い評価ですね。もし町田のようなクラブがブラジルにあったら、メディアとファンはどのような反応をすると思いますか? 「ブラジルのクラブは勝利に徹底的にこだわるから、その点では驚きはないと思う。ただし、効率最優先で娯楽性に乏しいスタイルは、結果が出ている間はクラブのファンから評価されても、他クラブのファンからは間違いなく嫌われる。ブラジル人が愛する『フッチボール・アルチ』(芸術フットボール)とはほぼ対極にあり、『ブーロクラチコ』 (お役所的)と形容されるはず。たとえ好成績を残しても、メディアやファンからは少々厳しい批判を受けるかもしれない」
黒田監督は勝つための可能性を最大化しているのだろう
――一部からは「将来、黒田監督に日本代表を率いてほしい」という声も聞こえてきます。 「彼がこれから数年間、町田を率いて結果を残し続けたら、その可能性もあるだろうね。町田のファンも、将来的にはそのような状況を望む人が多かった」 ――ただし、現在の町田のスタイルは日本代表とは全く異なる。その場合、日本代表はどうなると思いますか? 「ゼルビアというチーム内において、黒田監督が優れたマネジメント能力を備えているのは間違いない。また、現在、町田でこのようなプレースタイルを貫いているのは、クラブに所属する選手の個人能力を考慮し、勝つための可能性を最大化しているからとも考えらえる。個人能力が高い選手が揃う日本代表では、今とは異なるスタイルでプレーするかもしれない」
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