江原啓之「自分のルーティンを崩されるのってすごく嫌なんです」高齢の両親の生活を案ずる相談者に届けた言葉とは?
スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。 12月22日(日)の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。 【写真を見る】(写真左から)江原啓之、奥迫協子
<リスナーからの相談>
70代後半の両親についての相談です。両親は2人暮らし。友達もなし、夢中になる趣味もなしで、ずっと家にいます。助言をしても何かを始めようともしません。 父は一歩も二歩も先を読んで、短気に効率良く行動するタイプ。母は逆で、気の利かない寄り道タイプです。父は毎日、母の一挙手一投足にイライラして細かいことに怒鳴り、母はほぼ耐えていますが、自分の何もかも全てを毎日否定され、お互いの文句を言って暮らしています。母は掃除や食事作りはしますが、父はその他全てのことを管理して背負っています。このまま2人はお互いイライラし合い、母は毎日罵声を浴びせられ続け生きていき、父はいずれ必ず後悔すると思うと、悲しくなります。 2人に言いたいことはありますが、気丈に暮らす高齢の2人を傷つけたくありません。人生の後半を生きる2人がもっと穏やかに心豊かに前向きに暮らしていくには、どんな言葉をかけたらいいのかわかりません。何かアドバイスをいただけないでしょうか。
<江原からの回答>
江原:娘であるあなたが、何を望んでいるのかが良くわかりません。ご両親は「2人暮らし、友達もなし」とのことですが、2人が良ければそれで良いのでしょう。夢中になる趣味もないとは言いますけれど、もしかすると、そうやって暮らすことが趣味かもしれないですしね。毎日をルーティンのように、同じように暮らしていくのが性に合っている人っているんですよ。 私も最近自分で気づいたのですが、やっぱり自分のルーティンを崩されるのってすごく嫌なんです。朝は決まった時間に起きて、犬の散歩をして、掃除をして、ご飯を作って、洗濯をして……とかね。それから仕事に入るわけですが、それを崩されるのが凄く嫌なんです。 奥迫:うちの夫もそうですよ。逆に私はルーティンが何もないんです(笑)。「ルーティンを崩されるのはちょっと……」というのは、それが夫婦というか個人のペースですから、それはそれで良いですよね。 江原:認め合えれば別に良いですよね、協子さんのご家庭のように、妻はルーティンを気にしない。でも夫はルーティンを崩さずに生きる。まるで歯車が合っていないようだけど、それでうまくいっている面白い夫婦というのはありますよね。はたから見ていると「なんだか……」と思うところはあるかもしれませんけれども。 ただ、どちらかが先立ったときのことを思うと悲しくなるという相談者さんの気持ちもわかります。「父はいずれ必ず後悔すると思うと悲しくなる」と書かれていますが、どちらが先かはわからないですよね。でもこのご夫婦は気づいていると思いますよ。わかっていて、このルーティンを楽しんでいる気がします。“子どもからの目”と“他者からの目”の違いかもしれません。お気持ちはわかりますが、寛大に見守ってあげてください。