現在連敗中のシッティチャイだがONEフェザー級のトップ5に入る実力者だ

　2024年6月8日（土）タイ・インパクトアリーナ『ONE 167』（U-NEXT配信）にて、ONEデビュー戦を迎えるK-1世界2階級制覇の野杁正明（team VASILEUS）。その対戦相手であるシッティチャイ・シッソンピーノン（タイ）が、ONE Championshipを通じてコメントした。 【写真】攻略のカギとなるか、シッティチャイの左ミドルキック 「野杁正明がONEと契約したというニュースを聞いて、彼が武尊のような日本のスーパースターだと知って、とても興奮した。彼のことはよく知らないけれど、技術レベルは高いだろうと分かっている」と、野杁について詳しくは知らなかったとしたが「彼と対戦することが分かって、『すごい』と思った。自分のキャリアで初めての日本人ファイターの対戦相手だから。それに、彼は日本のスーパースターだ。それでもっと楽しみなんだ」と、150戦を超える戦歴で初めて日本人ファイターと戦うことに興奮を覚えるという。 「インパクト・アリーナで試合をするのは初めてだ。それに、対戦相手は日本のスーパースターときている。こんな世界的なビッグイベントで戦える喜びは言葉では言い表せない。団体側が今も自分のことを評価していて、必要としているって思わせてくれる」と、インパクト・アリーナでタイのファンの前で試合をするということも楽しみだとする。 　同時に、この試合は乗り越えるべき試練だとも感じているようだ。「この試合はとても重要だ。勝って調子を取り戻したいし、もう一度世界有数のファイターになりたい。彼はとても有名なファイターだから、この試合は自分にとって重要だ。勝てれば、名誉挽回になるし、自信も取り戻せるだろう」と、野杁に勝つことで復活ののろしをあげられると考えているようだ。 　シッティチャイは野杁をこう評価する。「マサアキ（野杁）は、世界屈指のキックボクサーだ。彼のスタイルは純粋なキックボクシングで、パンチとキックが強みだ。ハイキックはとても危険で、攻守共に優れている。絶対に簡単な試合にはならない」 　しかし、「自分だってレジェンドと呼ばれている」と長年にわたって世界トップクラスに君臨してきたプライドをのぞかせる。 　今ではすでに野杁を研究済みのようで「彼の弱みは、カウンターを狙って防御をするよりも被弾する傾向があることだと思う。あまりディフェンスは好きじゃないようだ。だから、試合で使えるような強力な武器を準備しておくつもりだ」と、野杁のディフェンスは“甘い”と言い放つ。 「（野杁がK-1でやった）ゲーオ・フェアテックス戦を見て、彼がサウスポーとの打撃戦を苦手としていると思った。そこでゲーオを見てどう戦うかを考えた。（野杁は）左のキックのディフェンスが苦手なようだから、自分は左のキックを使えると思う」と、ゲーオ戦を見てサウスポーは苦手だと判断、得意の左ミドルキックが有効だとした。 　そして「試合をどう終えたいかは言わない。試合で何が起こるか次第だが、ファンを楽しませるためにベストを尽くす」と、KOになるか判定になるかは分からないが、ファンの期待に応える試合をすると誓った。