他人の目で自分を見て、己を知る。
5. ガールフレンドにパジャマを選んでもらう。
どんなデザインや色のパジャマがいいかを選ぶのは、自分じゃなくてガールフレンドに頼んでみたい。それは、おノロケでもないし、女の子のほうがパジャマ選びのセンスがいいということでもない。自分の部屋の雰囲気、器や置物などの趣味を、きっと彼女は客観的かつ冷静に見ている。さらに言うならば、寝相さえも知っているのだ。だからこそ、彼女が選んだパジャマは、“知られざる自分”を象徴するものになる。たかがパジャマ、されどパジャマである。
6. 友人との会話を録音して聞く。
普段、自分が聞いている自分の声と、他人が聞いている自分の声はけっこう違う。思いのほか甲高い声と知って、以来ちょっとトーンを低めにして話しています。というような経験があるはず。でもそれは声色の問題だけではない。友達との会話を録音してみるといい。相槌の仕方やタイミング、笑い声のボリューム、間の取り方。自分ばかり一方的に喋っているということもあるかもしれない。何げない会話に、自分の知らなかったクセが現れてくるに違いない。 illustration: Masaki Takahashi, text: Satoshi Taguchi, edit: Tamio Ogasawara(2015年12月 824号初出)
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