ドジャース・大谷翔平、来季二刀流開幕へ慎重 投手復帰時期についてゴームズGM「設定するつもりない」
【サンアントニオ(米テキサス州)6日(日本時間7日)=山田結軌、竹濱江利子通信員】米大リーグの球団幹部らが集まるゼネラルマネジャー(GM)会議の2日目。左肩の手術を受けた大谷翔平投手(30)についてドジャースのブランドン・ゴームズGM(40)は、来年3月に日本で行われる開幕シリーズでの投手復帰の可能性を問われ「まだ分からない」と慎重な姿勢を示した。 【写真7枚】愛犬のデコピンを抱きかかえるドジャース大谷翔平の真美子夫人(3枚目) GM会議の2日目、ドジャースのゴームズGMのもとに日米のメディアが多数押し寄せた。左肩の手術を受けた大谷について「術後の状態は良好。打撃は来春のキャンプに間に合うと思う」と答えたものの、来年3月18、19日に日本で行われるカブスとの開幕シリーズに投手として先発できるか問われると言葉を選んだ。 「まだ分からない。彼の状態を確認していくことになる。根拠なしに推測はしたくない」 大谷はワールドシリーズ第2戦で二盗を試みた際に左肩を脱臼し、5日に関節唇(かんせつしん)損傷の修復手術を受けた。昨年9月に右肘の手術を受け、今季は打者に専念して投手としてのリハビリを進めたが、左肩を動かせるまでは投手復帰へのプロセスは一時中断となった。 「いつまでに(投手として)復帰させようとか、無理に期間を設定するつもりはない」とGM。開幕から投打「二刀流」でフル稼働させようとは、そもそも考えていないようだ。シーズン序盤は球数やイニングに制限を設け、肘の状態を見ながら徐々に強度を上げるのが通常の復帰過程となる。「われわれは全体像を考えている。逆算して10月に投げられるにはどうすべきか」と言い、シーズンを通して「投手・大谷」が尻上がりに完全復活する青写真を描いているという。 先発陣は6人を想定。大リーグでは通常5人を中4日で回すが、山本由伸は中5日以上を設け、大谷も中5-6日と十分な回復時間を費やすとみられる。「打撃もあるから、通常の復帰過程に比べ少し複雑になる。段階を一つずつ踏んでいく」。世界一球団に焦りはない。