メジャーでは成功しない!?阪神からMLB入りした歴代選手(4)復活した“暗黒期のエース”
ストーブリーグで大きな話題となるのが、MLB移籍だ。今オフも山本由伸、今永昇太らがメジャー挑戦を表明。入団交渉も大詰めと見られている。これまでも数多くの日本人選手がメジャーに挑戦しているが、阪神タイガースからMLBへはばたいたプレーヤーもいる。ここでは、阪神からメジャー移籍を果たした選手を紹介する。
藪恵壹
阪神タイガースの低迷期をエースとして支え続けたのが、藪恵壹である。 社会人の朝日生命からドラフト1位入団を果たし、即戦力として期待された薮は、ルーキーイヤーから26試合(181回1/3)を投げて9勝9敗。貯金をつくることはできなかったが、防御率3.18という数字を残して新人王に輝いた。 タイガースは1993年から10年連続でBクラスに沈んだため、薮は「暗黒時代のエース」と呼ばれることも。NPBでは3年連続を含む4度の2桁勝利を記録し、2005年からメジャーリーグに活躍の場を移した。 海を渡った薮は中継ぎとして起用され、オークランド・アスレチックスで40試合に登板した。しかし1年限りの在籍となり、翌年はコロラド・ロッキーズとマイナー契約を結ぶも、メジャー昇格は果たせず。2007年は無所属で新天地でのプレーを模索した。 すると、2008年にサンフランシスコ・ジャイアンツ入り。マイナー契約から始まった薮だが、最終的にはメジャーで60試合に登板し、防御率3.57と見事な復活を遂げた。その後、2010年シーズン途中に東北楽天ゴールデンイーグルスで日本球界へ復帰。同年限りで現役引退を決断した。
ベースボールチャンネル編集部