東京都議選「決めようがない」 議員を選ぶ“成績表”公表のない都議会
知事がめまぐるしく交代 議会にも向けられた都民の厳しい目
選挙が近づいた都議会。2013~2017年の任期4年間には、猪瀬氏、舛添氏、そして小池氏と知事がめまぐるしく入れ替わる異例の事態が続きました。小池知事就任後は、知事と都議会自民党との対立に端を発し、主権者である都民が蚊帳の外のまま、会派の離脱や新会派の結成が繰り返されました。 豊洲市場移転問題では、その決定過程が不透明であることが表面化し、百条委員会がもたれましたが、都議会に対しても、首長をチェックするという本来の役割を果たしてきたのか、厳しい目が向けられています。 しかし、選挙を目前にして、都民が納得して一票を投じることができる情報、すなわち都議同士の実績や考えを比較し、評価するための“成績表”をみることができる、ガラス張りの都議会になっていないのです。 ---------- 議会改革が遅れている都議会。改革が進まないことで、4年間の活動の何が明らかになっていないのか、そして有権者にとってはどんな問題があるのか ── 。都さん親子のやりとりを例にしながらシリーズで考えていきます。