<わたしたちと音楽 Vol.31>家入レオ×加藤ミリヤが語る、若き自分に伝えたい“もっと自由に”というメッセージ
【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】(WIM)の日本版実施に伴い展開されている、独自の観点から“音楽業界における女性”にフォーカスしたインタビュー連載『わたしたちと音楽』。Vol.31となる今回は、2024年2月8日に開催される【Billboard JAPAN Women In Music vol.2】に出演する家入レオと加藤ミリヤが登場した。 東京フィル・ビルボードクラシックスオーケストラとそれぞれ共演するこのライブについて、加藤は「“女性のエンパワーメント”は、私が活動を通して使命感を持ってずっと大切にしてきたもの」と話し、家入は「私たちは今回“はじめまして”なのですが、お相手がミリヤさんだと聞いたときには驚くと同時にとてもうれしかったです」と感想を述べた。 家入との共通点が“自分のパーソナルな部分をディグして曲を作るスタイル”だと分析した加藤は、「自分自身のダークサイドをシェアできる人のことに親近感がある」と話すと、家入は「恋をしたり、人を想う経験は傷つくことが大前提ですよね。自分の魂が幼いときにはその傷に耐えられなくて、そこからまた歌が生まれたりもする。歳を重ねるにつれて経験も増えていくと、傷も含めて人を愛することだと理解できるようになる。そういう女性自身の心境の変化や成長を、歌を通して伝えたいと思っています」と明かした。 その歌で長年多くのリスナーを勇気づけてきた二人だが、キャリア1年目の自分へのアドバイスとして、もっと自由にというメッセージを送りたいそうだ。弱冠16歳でデビューした加藤は、「今と違ってSNSも盛んじゃなかったし、その意味でももっと生きやすかったのかもしれないのですが、強気ではあるけれど“さすがに怒られるかな”と周りを気にしている部分もあった。でも、“もっとやっちゃえ!”って言いたいかな」と話した。 一方、自分の世界観を守ることに必死になっていたという家入は、「守ってきた時期があるからこそ、のちのちの出会いも楽しくなる。変に大人びなくていいし、怖かったら守っても良い。“嫌なことがあったら、‘何が嫌か’を噛み砕いてその気持ちを外に出していこうよ”」と当時の自分に伝えたいと語った。 インタビュー全文は特集ページにて公開中だ。また、【ビルボード・ジャパン・ウィメン・イン・ミュージック】の特設サイトでは、これまでのインタビューやプレイリストなどをまとめて見ることができる。 2007年からアメリカで開催されている【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】は、音楽業界に貢献した女性を表彰するアワードで、2023年版は3月に実施された。日本では、インタビューやライブ、トークイベントといった複数のコンテンツから成るプロジェクトとして2022年秋にローンチした。【Women In Music vol.2】では、様々なポップス&ロックのアーティストとクラシック・オーケストラの共演を実現してきたビルボードクラシックスとタッグを組み、家入レオと加藤ミリヤがオーケストラとともに力強い歌声とメッセージを届ける。 ◎公演情報 【Billboard JAPAN Women In Music vol.2】 日時:2024年2月8日(木)18:00開場/19:00開演 会場:東京・TOKYO DOME CITY HALL 出演:家入レオ、加藤ミリヤ(※五十音順) 指揮:齋藤友香理 管楽器:東京フィル・ビルボードクラシックスオーケストラ チケット:S席10,500円、A席9,000円(ともに税込) ※小学生以上チケット必要、未就学児入場不可