ケージ出して愛犬と新幹線 JR東海が試験導入へ 「進撃」コラボも
JR東海の丹羽俊介社長が報道各社のインタビューに応じ、2025年に東海道新幹線でペットの愛犬をケージから出して一緒に乗車できる取り組みを試験導入することを明らかにした。また、人気テレビアニメとのコラボ企画も計画しており、移動需要の喚起策に力を入れる方針だ。【真貝恒平】 ペットをケージから出して乗車できる取り組みはJR東日本が2022年、ペット同伴の旅行ブームを受け、貸し切り車両に限って車内でペットをケージから出せるツアーを新幹線で初めて試験的に実施したが本格導入にはまだ至っていない。JR東海が試験導入すれば2例目となる。 その他にも、好きなことやモノで旅を楽しむ「推し旅」キャンペーンとして、2月にテレビアニメ「進撃の巨人」とのコラボ企画を計画しているという。 また、4月から開催される大阪・関西万博で、首都圏や東海地方から多くの人が会場を訪れることを想定し、早朝の午前6時台の東京発新大阪行きの「のぞみ」を増やし、最多で14本とする。丹羽氏は「東海道新幹線の安全・安定輸送により移動を支えることが、万博への最大の貢献だ」と述べた。 開業に遅れが出ているリニア中央新幹線では、名古屋市内でも大深度地下を円筒形の鋼製シールドマシンで掘削する「シールドトンネル」の工事を始める。安心安全を最優先に、振動の計測などの調査結果を沿線住民に伝えるとした。 ただ、静岡工区ではまだ着工の見込みが立っておらず、開業時期は見通せない状況だ。丹羽氏は「一日でも早く着手するため、静岡県との対話を一層加速させていきたい」と語った。