山本由伸、3回4失点KO 制球に苦しみ79球強制降板 「あーっ!」不満の叫び声3度 プレーオフに不安残す
「ドジャースーロッキーズ」(22日、ロサンゼルス) ドジャースの山本由伸投手が先発登板し、3回5安打 4失点でKOされた。制球に苦しみ、与四球3、奪三振4。79球のうちストライク47球、ボール32球だった。 右肩腱板損傷のけがから復帰して3度目の登板。初回から苦しんだ。1死から2番トーバーをカウント0-2と追い込みながら内角154キロ直球を中前へ落とされると、3番マクマーンにはフルカウントから153キロ直球を左前へ。次打者の2球目には暴投で二、三塁とピンチを広げ、四球で満塁。プライア―投手コーチがベンチからマウンドへ駆け寄り、一息つかせた。 5番ロジャースにはカットボールとシンカーを連投したが、カウント2―1から浮いたカットボールを二塁強襲安打にされ、2点を先制される。6番には2つ目の四球を与えてふたたび満塁とされ、一塁ゴロの間に3点目を失った。 球数を制限されたマウンド。初回だけで35球を費やした山本は二回を無失点に抑える。しかし、1死から四球を与えると、「あーっ!」と声を上げ、思い通りにいかない投球に苛立ちを見せた。 三回からカーブが安定し始めたが、直球を含むほかの球種の制球に苦しむ。1死から左翼フェンス直撃の二塁打を許すと、マウンド上で再び叫んだ。2死後に左前適時打を浴びて4失点目。最後はカーブで空振り三振を奪って最少失点で切り抜けたが、マウンドを降りるその表情は険しかった。