ヘルメット姿の天皇陛下、「テムズバリア」視察…英国留学中は水運史を研究
【ロンドン=沖村豪】英国を公式訪問中の天皇陛下は24日、テムズ川の可動式高潮対策施設「テムズバリア」を視察された。 【写真】オックスフォードで知り合った学生とイングランドの最高峰、スカーフェル・パイクに登る天皇陛下(1985年7月)
水門の高さが5階建てビルに相当する世界最大級の洪水バリアで、陛下は川底のトンネルを移動しながら説明を受けられた。この施設は、北海上の低気圧の影響で発生する高潮対策として1982年に建設され、開通式にはエリザベス女王が出席した。英国留学でテムズ川の水運史を研究した陛下は、水害を含む水問題全般をライフワークとされており、英国側の協力でこの視察が実現した。