鳴海唯、TBS『あのクズ』で奈緒の妹に “元ギャル”シングルマザー役で大事にしたのは「ギャルマインド」
子役・磯村アメリとの関係に監督からは「マジで親子だな」
俳優の鳴海唯が、TBS系連続ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(火曜午後10時)のオンライン取材会に出席した。 【写真】「めちゃくちゃカッコ良いです」 プロも絶賛した主演・奈緒のボクシングシーン 本作は、結婚式当日に彼氏に逃げられてしまった主人公・佐藤ほこ美(奈緒)が、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男・葛谷海里(Kis-My-Ft2/玉森裕太)に出会い、プロボクサーを目指していくガチンコボクシングラブコメディー。まじめで真っ直ぐな性格のほこ美・29歳は、結婚目前で彼氏に逃げられ破局。さらに彼氏が浮気していたことも発覚。そんな中、優しくて人懐っこい海里に出会ったことをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と自分を変えるためにボクシングの世界へ一歩踏み出す。どん底のときに出会い助けてもらった海里に運命を感じるほこ美だが、彼の驚きの正体を知ることとなる。 鳴海が演じるのは、奈緒演じる主人公・ほこ美の妹・さや美。シングルマザーで、一人娘の美々(磯村アメリ)を育てながら、母・明美(斉藤由貴)が経営するスナックを手伝っている。ほこ美とは正反対の自由奔放な性格でクズ男に引っかかりやすいが、それを笑い飛ばす明るさを持っている。 自身が演じるさや美について鳴海は、「ほこ美とは正反対の性格で、恋愛には破天荒。今まで数々のクズ男に引っかかってきた経験があります。恋愛体質なところは、斉藤由貴さん演じる明美ママに似た部分を持っている子です」と説明。「でもシングルマザーということで8歳になる娘・美々がいるので、子どもに対する愛情深さは人一倍持っている女の子だと思っています」と語った。 演じる上で意識している部分もあるといい、「さや美は“現役ギャル”ではなくて、“元ギャル”です。そこの塩梅がすごく難しくて、最初にキャラクターを作っていく時にルックスについて話し合いました。ギャルだと思って今のさや美を見ると、そこまでギャルではない。カラコンもしてないし、金髪でもない。インナーカラーを入れているだけですが、そこが『昔“やんちゃ”していた人がママになって、ちょっと落ち着いているけど、“やんちゃ”していた名残は残っている』というルックスに出ています」と、こだわりを明かした。 また「はっちゃけていて、暗いことや辛いことがあっても笑い飛ばして生きて来た人間です」とパワフルな性格についても語り、「でもずっとバカをやっているのではなく、クズ男に引っかかってきた自分の経験値で、お姉ちゃんを助けるシーンも多々あります。破天荒に見えるようで、しっかり者なのかな」とさや美のキャラクターを分析した。 “元ギャルの名残り”があるキャラクターについては、ルックスだけでなくマインド面も考察。「私は、本当のギャルというのは、自分の体の真ん中にすごく太い幹がドカンとあるようなイメージを持っていました。『ウェーイ』ってはしゃいだりするイメージかと思いきや、実はめちゃくちゃ芯が通っていたり、鋭いことを言ったりするのかな」とギャルの真のイメージを語り、「私がお芝居をする時に気を付けていたのは、喋り方などもあるけれど、一番大事にしたのはマインドです。『ギャルマインドを持っておけば大丈夫!』みたいな感じで、小さいことは気にしない。曲がったことは嫌い。愛情深い。そのマインドを意識しながらお芝居しました」と、こだわった点を明かした。 「はしゃぐところは思いっきりはしゃいだり、リアクションが大きかったり。注目してほしいのは、玉森さん演じる海里さんと会った時の反応が『きゃー!イケメンきたー!』みたいな感じでバカっぽくて面白いので(笑)、そこではギャルっぽいかわいい部分が見られると思います」と注目ポイントも語った。 シングルマザーという役どころについては、「26歳になって、この年でお母さん役を任せてもらえてうれしいです」と語りつつ、「子役の子とガッツリお仕事するのが初めての経験で、『私がママに見えるのかな?』と不安な部分もたくさんありました」と告白。しかし「美々を演じるアメリちゃんが、クランクインの時から私のことを『ママ』と呼んでくれて関係性を作りに来てくれたので、すぐに打ち解けることができました」と振り返った。 また「どういうママだったらいいか」と親子関係についても考えたといい、「自分だったら“友達みたいなママ”がいいので、美々ちゃんと話す時は美々ちゃんを子ども扱いせずに、1人の人間として話そうと意識していました」と語った。 撮影中はアメリちゃんが、流行中のSNSの映像や好きな歌手を見せに来てくれたといい、「一緒に歌ったり踊ったりしています」と和やかな様子。「美々ちゃんがおしゃべり好きでずーっとしゃべっているので(笑)、いつも、『はい、カメラまわりました~』と始まる前に『はい、やるよー! やるよー』って声をかけて。その場面を見ていた監督から、『マジで親子だな』って言ってもらえました。カメラがまわっていない所でも良いスパイスをもらっています。ママに見えていたらいいな」と語った。
ENCOUNT編集部