長崎県高校女子サッカー選手権 鎮西学院が18連覇、2年ぶり全国へ
サッカーの第19回長崎県高校女子選手権は3、4日、島原市の県フットボールセンターなどで行われ、鎮西学院が18連覇を飾り、2年ぶり11度目の全国大会(12月29日~来年1月12日・兵庫)出場権を獲得した。 今回から全国大会の開催様式が変更。昨年までは各ブロック代表校が出場していたが、今回は出場枠が大幅に増えて、各都道府県代表47校に開催地枠などの5校を加えた52校になった。 鎮西学院-海星の決勝は、海星が前半7分にFW吉野のゴールで先制したが、その後は鎮西学院ペース。FW折原が10分から立て続けに3ゴールを決めて逆転すると、後半も攻撃の手を緩めず、6分にMF橋本が右CKをニアで合わせて4点目。その後も34分にMF久柴、38分にFW竹元、追加タイムに折原がゴールネットを揺らした。 海星は先制点を挙げた後も、GK古賀が1対1を止めるなど随所で好セーブを見せていたが、追加点を奪うことはできなかった。 ◎FW折原 5分間でハットトリック 鮮やかな3連発で流れを引き戻した。鎮西学院3年のFW折原が、0-1の前半10分からわずか5分間でハットトリックを達成。チームを7-1の大勝に導いたエースストライカーは「緊張感を持って臨めた。それが数字に表れた」と納得の表情を浮かべた。 海星との決勝。前半7分にミスから先制点を許したが、少しも慌てなかった。3分後にクロスを頭で合わせて同点にすると、14、15分にはDFラインが高い海星の裏を突いて、立て続けにゴールネットを揺らした。 後半も見せ場は続いた。正確なCKから2アシストをマークすると、前線からの激しい守備でボールを奪って6点目をお膳立て。最後は再びDFの裏に抜け出して、自身4点目を決めて試合を締めくくった。 佐世保市の日宇中から鎮西学院に進み、九州女子リーグに参戦している社会人の国見レディースに1年時から選手登録。自分より大きな選手に当たり負けせず、持ち味のスピードを生かして今季はここまでリーグ戦で5得点を挙げている。「上のカテゴリーで得点ができていることが自信になっている」。エースにとってここでの活躍は、ある意味当然でもあった。 次は夏冬通じて2年ぶりの全国大会。2年前の冬も先発でピッチに立ったが、2回戦で作陽(岡山)にPK戦で敗れて8強入りを逃した。「今度こそチームを勝たせる選手になる」。そのための準備は、この2年間で整った。