【ライブレポート】Laura day romance全国ツアー、満員のZepp Shinjukuで終幕「なんて幸せなのでしょう」
Laura day romanceのツアー「Laura day romance tour 2024 crash landing」の最終公演が11月7日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)にて行われた。 【写真】「なんて幸せなのでしょう」満員のZeppでライブをするLaura day romance 「Laura day romance tour 2024 crash landing」はLaura day romanceにとって最大規模のツアー。過去にワンマンを行ったことのない北海道、仙台、福岡を含め、全国6カ所にてライブが行われた。 ■ 機体が飛び立ちライブ開幕 開演時刻を迎えると、飛行機内で流れるサイン音のような「ポーン」という音が突如聞こえてくる。機体が飛び立つような轟音が暗闇に響き渡ると、そこからLaura day romanceの楽曲が断片的に流れ出し、やがて電話の発信音が。そんな演出を経てLaura day romanceの3人がサポートメンバーの内山祥太(B)、小林広樹(G)、西山心(Key)とともに舞台に登場。6人は「リグレットベイビーズ」でライブをスタートさせ、さわやかなメランコリーに満ちた歌声とサウンドを聴かせていく。軽快なポップチューン「rendez-vous」を経てダンサブルな「sweet vertigo」が演奏されると、フロアはほのかな揺れに包まれた。 その後もLaura day romanceはソリッドなアンサンブルが胸を打つ「透明」、井上花月(Vo)の情緒的なボーカルが際立つ「well well | ええと、うん」などを次々と演奏。「wake up call | 待つ夜、巡る朝」では複数のミラーボールが光を反射し合い、満員のZepp Shinjukuが幻想的な空間に。ローラズのポップな側面がフィーチャーされた中盤では、井上がタンバリンを鳴らしながら「worrying things」「lookback&kicks」「アイデア」を軽やかに歌い上げた。 ■ 舞台が光に包まれる ライブが終盤に差しかかった頃、6人は「brighter brighter」を演奏。後半になるにつれて演奏の熱量が高まるのと呼応するように、ステージを照らす照明も光量を増していく。やがて舞台は目が眩むほどの光に包まれ、ドラマチックなワンシーンが形作られた。続けて6人はバンド屈指のポップチューン「fever」を演奏し、会場のボルテージが高まったところで代表曲「sad number」をパフォーマンス。さらにアウトロからシームレスにつなげる形で「happyend | 幸せな結末 」が披露され、ローラズの魅力が詰まった楽曲群にオーディエンスはしばしの間惹き付けられた。そしてラストにLaura day romanceは、今年8月に発表した「渚で会いましょう」をプレイ。礒本雄太(Dr)による複雑なリズムアプローチと、そこに絶妙なバランスで乗せられた言葉の数々で観客の心を切なく刺激し、深い余韻を残したままステージを去った。 ■ なんて幸せなのでしょう アンコールの拍手を受けて再び姿を現した6人は「大停電」でライブを再開。さらに「夜のジェットコースター」へとつなげ、バンド初期ならではのイノセントなポップネスが宿ったみずみずしいサウンドを届けた。その後井上は満員のフロアを見渡しながら「最初は『フジロック』無料で行きたいよね、みたいな邪な気持ちから始まったバンドだったんですけど(笑)、気が付いたらこんな大きな会場でみんな集まってくれて、なんて幸せなのでしょうという気持ちでいっぱいです」と思いを述懐。それを受けて鈴木迅(G)も「どんどんいいものを出さないとっていう責任とかが積み重なって、いつの間にかみんなを喜ばせたいっていう大層な望みがね」と言葉を紡ぎ、Zepp Shinjukuという大舞台でのライブを成功させたことへの充実感をにじませた。そして6人はライブ前日にリリースされたばかりの「Amber blue」を演奏。アンニュイさとエモーションが入り混ざったLaura day romanceの新たなフェイズを感じさせたのち、「東京の夜」でツアーを締めくくった。 なお明日11月10日まで、スペースシャワーTVのYouTube公式チャンネルにて本公演のアーカイブ映像が公開されている。またLaura day romanceは前後編となるアルバムの前編にあたる作品「合歓る - walls」(ネムル ウォールズ)を来年2月5日にリリース。4月にはZepp Shinjukuよりさらに舞台を大きくし、大阪・大阪城音楽堂と東京・東京国際フォーラム ホールCにてワンマンライブ「Laura day romance oneman live 2025 wonderwall」を行う。 ■ セットリスト □ 「Laura day romance tour 2024 crash landing」最終公演 2024年11月7日 Zepp Shinjuku(TOKYO) 01. リグレットベイビーズ 02. rendez-vous 03. sweet vertigo 04. 透明 05. well well | ええと、うん 06. wake up call | 待つ夜、巡る朝 07. worrying things 08. lookback&kicks 09. アイデア 10. winona rider | ウィノナライダー 11. waltz | ワルツ 12. Young life 13. brighter brighter 14. little dancer | リトルダンサー 15. fever 16. sad number 17. happyend | 幸せな結末 18. 渚で会いましょう <アンコール> 19. 大停電 20. 夜のジェットコースター 21. Amber blue 22. 東京の夜 ■ 公演情報 □ Laura day romance oneman live 2025 wonderwall 2025年4月26日(土)大阪府 大阪城音楽堂 2025年4月29日(火)東京都 東京国際フォーラム ホールC