ソフトバンク近藤健介、三冠王への現実味 「二度とできないスイング」で山川穂高を上回るリーグトップの13号アーチ
◆日本ハム1―7ソフトバンク(29日、エスコンフィールド北海道) 近藤の勢いが止まらない。5回2死一、二塁。伊藤の内角に入ってくるスライダーにバットを振り抜いた。高々と舞い上がった打球は右翼フェンスを越え、13号3ランとなった。「あまり覚えていない。二度とできないスイング」と近藤自身も驚く一発だった。 ■「二度とできないスイング」と自画自賛の13号3ラン【動画】 28日に続く2戦連発で、ついに山川を抜いて本塁打リーグトップに躍り出た。本塁打に加え、打率も3割5分2厘と1位をひた走る。さらに打点は1位山川に3差の46打点と迫り、3冠も現実味を帯びてきた。それでも「山川さんが本調子になったらあっという間に突き放されると思う。それまでにしっかり打っておきたい」と語った。 2回に左翼越えの二塁打、4回に右前打を放っており、あと三塁打が出ればサイクル安打だったが、7回は空振り三振。近藤は「そんなに甘くないなと思いながら打席に立っていました」と笑顔で語ったが、好調なバットはとどまることを知らない。5月31日の広島戦(みずほペイペイドーム)から23試合連続で出塁中。30日の一戦で6月全試合出塁の期待もかかる。 チームは8カード連続の勝ち越しを決め、貯金を今季最多の27とした。「本当に一戦一戦やるだけ。気持ちを常に強く持ってやっていきたい」。主軸として、まだまだ打ちまくる覚悟だ。(鬼塚淳乃介)
西日本新聞社