春の静かな「マイペース登山」! 人気集中の「高尾山」の南東「草戸山」ハイキング
春は多くの人にとって新年度のスタート。 あれこれとやることが多く、仕事だけでなく雑事に忙殺されがちな季節でもあり、本格登山は時間・体力的に難しくなってくる。 ■【画像】登山者や観光客が集中する「高尾山」を南東へちょっとずらして「高尾駅」から草戸山へ。静かな展望を楽しめる低山の写真18枚を見る 低山ハイキング好きの筆者が、そんな時に歩いているのが、高尾駅から草戸山(くさとやま)を目指し、高尾山口駅にゴールするコース。 うららかな日差しを感じられ、萌え始めた山の緑を感じながら歩くことができるので、山歩きの雰囲気を味わう春のハイキングにぴったりなのだ。 今回は紹介と合わせてコースの近況もレポートするので、ぜひ最後までご覧いただきたい。
■高尾駅をスタート、四辻へ
高尾山口駅と比べ街中の駅という雰囲気が強い高尾駅を出て、まずは南へ進路を取る。 駅前を南進後は住宅地へ入り、三和団地方面へ西進して四辻への道標をまずは目指す。 四辻方面への道標に従いトレイルに入ると、ローカルルートながら踏み跡が濃く、はっきりした道筋が残っている。途中には手作りらしい小振りな道標もあり、地元ハイカーに愛されているトレイルなのだと分かる。 四辻へ近づくと高尾山口駅の発車ベルなどが聞こえるが、そこまでの道程では二組のベテランハイカーと出会っただけで全体的に静かなトレイルを歩くことができた。
■四辻から草戸峠
四辻には高尾山口駅から合流するルートがあり、ここからはハイカーやトレイルランナーが増え、筆者も数組のランナーに追い越された。 四辻から草戸峠までは小さなアップダウンを繰り返す尾根道を歩き、道標も細かく設置されているため道迷いの心配は殆どないだろう。 ただし、いくつかの注意点もある。 四辻から歩いて最初に出会う道標には「高尾山口駅↑」と手書きで書き込まれているが、道がないので向かわないでほしい。 次いで、高尾霊園の東側を歩くマイナールートとの合流地点。 ここから先は拓殖大学の敷地と接しているため、フェンスが設けられている。このフェンスには所々有刺鉄線が用いられているため注意が必要だ。 そういった注意点はあるものの、四辻から草戸峠までには廃鉄塔の下をくぐるなど他のルートではなかなかできない体験もあり、草戸峠からは高尾山の山容を垣間見ることができるので、個人的には歩いていて最も楽しい区間だった。