宝塚の男役時代のヒゲ姿をAIに見せてみた。「同一人物ですか?」Googleフォトの顔認証機能はどこまで正確か
100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第66回は「Googleフォトの顔認証機能」のお話です。 (写真提供◎越乃さん 以下すべて) 【写真】かわいい!幼い頃の丸顔の越乃さん。新潟瓢湖にて白鳥と * * * * * * * ◆AIは同一人物と認識するのか!? スマホの中の大量の写真。 Googleフォトを開くと、写真の顔を識別して同じ人物をグループ化してくれる機能があります。 AIによる自動識別機能です。 AIの顔認識技術は非常に高い精度を誇り、過去の写真や異なる角度からの写真でも正確に認識できるそうです。 が、私のスマホの中には、宝塚時代の濃いメイクの舞台写真も多くあります。 金髪だったり、髭を付けていたり、髭にメガネだったり、パンクのような悪役、マフィア、将軍、女役などなど、AI泣かせな写真の数々が入っています。 そして小さい頃の写真も、アルバムを写メしたものなどが入っています。 小さい頃は髪が長く、おとなしい女の子でした。 バレリーナを目指していた頃のチュチュを着た写真と、髭をつけた男役の写真をはたしてAIは同一人物と認識するのか!? 「科学は嘘をつかない」という榊マリコさんの信条を検証します。
◆同一人物と認識される Googleフォトを開き、検索をタップすると、上にたくさんの顔写真が並んでいます。 顔写真をタップすると、人物の写っている写真がズラリと出てきます。 同一人物はグループ化されるはずですが、すでに私の顔がいくつも並んでおり、それぞれ同じ人物だと認識されていないことがわかります。 そして、Googleフォトが判断できなかった写真に対して、「同一人物ですか?」と確認を促してきます。 同一人物の時は「同一人物」を選択。 違う時は「別の人物」を選択。 「わからない」という項目もあります。 1つ目の私の写真をタップすると、最近の写真からズラリと出てきました。 髪型が変わっても、帽子を深く被っていても、サングラスをかけていても、マスクをしていても、オペラ座の怪人の仮面を付けていても認識されています。 さらに、大人数でも、扇子で半分顔を隠していても、変な顔をして写った顔出しパネルも、いがらしゆみこ美術館でドレスとカツラを付けて撮った写真も認識されています。 その中に舞台写真もありました。 舞台の写真もほとんど認識され、このグループにあります。 髪が金髪であれ青であれ赤であれ、短髪でも長髪でもパンクでも、アメリカ人役でもフランス人役でも中国人役でも問題ないようです。