端島(軍艦島)が消える?静かな崩壊が進む世界遺産 水面下の”致命的な脅威” 前例なき技術者たちの挑戦
長崎大学・出水工学博士: 「護岸がなくなってしまうと、島自体の存在がなくなってしまうんです。長崎県に与える観光へのダメージというのはかなり大きいのではないかなと思っています。軍艦島・端島は文化財としての価値もかなり大きいので、護岸を守ることは生きている我々が守る一つの使命だと思います」 Factory建設本部 井手土木部長代理: 「大変なところです、工地自体は。でもこの有名になった端島に自分も貢献したい。島を守りたい」 護岸の全周は1150メートル。今回の工事箇所は東西およそ20メートルの部分です。島の存在自体が危ぶまれる「待ったなし」の状態の中、工事は進められています。 繁栄の残り香といつ崩壊するとも知れない儚さが多くの人をひきつけている端島。これからの島の行く末は、島にかける人々の技術と思いに託されています。
長崎放送