金沢だいこん葉付き、みずみずしく初出荷、17 日店頭に
「金沢だいこん葉付き」の出荷が16日、金沢市粟崎町4丁目のJA金沢市砂丘地集出荷場で始まり、生産者は色白でみずみずしい葉を付けた約500キロを持ち込んだ。市中央卸売市場を通じて17日昼ごろ店頭に並ぶ。 金沢だいこん葉付きは甘みがあり、火が通りやすいのが特徴。ハウス栽培のため、積雪や風の被害を受けず、葉がきれいな状態で出荷できる。今年は大野地区の3軒が11・3アールで作付けした。来年1月中旬まで、県内や関西へ約13トンの出荷を見込む。 ●産地PRフィルム作成 市の農産物ブランド「金沢そだち」に認証されている「金沢だいこん」を冬場も味わってもらおうと、2018年から栽培している。今季は消費者に名称をアピールしようと「金沢だいこん葉付」のロゴとイラストが入った包装用フィルムを新たに作成した。 冬作大根部の吉川康信部長(51)によると、種を植えた9月20日以降も残暑が厳しく、与える水の量や温度管理に苦労したが、最近の冷え込みで甘みが増し、品質は上々という。吉川部長は「いろんな調理法があるので笑顔で食べてもらいたい」と話した。 ●県内、雨や雪 週明けの16日も冬型の気圧配置は続き、石川県内は雨や雪が降った。正午の気温は金沢6・8度、輪島4・7度など平年並みの寒さとなった。金沢地方気象台は高波や落雷に注意を呼び掛けている。