ドジャース、フリーマンのワールドシリーズ史上初のサヨナラ満塁本塁打で先勝。シリーズの鍵を握るのは第2戦先発の山本由伸
ヤンキースとドジャースによる東西ヘビー級タイトルマッチとなった、今年のワールドシリーズは、期待に違わぬ幕開けとなった。
先発のゲリット・コールとジャック・フラハティが、珠玉の投手戦を展開するなか、目下絶好調のジャンカルロ・スタントンが、6回に逆転2ラン弾を放ったかと思えば、8回裏にはワールドシリーズ初出場を果たした大谷翔平が、右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、その後のムーキー・ベッツによる同点の犠飛を呼び込んだ。
最後はドジャースが1点を追う状況で、10回裏に二死満塁からフレディ・フリーマンが、サヨナラ満塁本塁打を放ったのである。ちなみに、ワールドシリーズでのサヨナラ満塁弾は、MLB史上初の快挙。
『MLB.com』のサラ・ラングス記者によると、ポストシーズン全体で見ても、MLB史上2例目のこと。また、同記者によると、ワールドシリーズで先行されているチームが逆転サヨナラ本塁打を放ったのは、今回が3例目とのことである。
なお、『MLB.com』によると、「ベスト・オブ・セブン(7試合制4戦先勝)のポストシーズンのシリーズで、第1戦を制したチームは191回中125回(65%)そのシリーズを制して」おり、「ワールドシリーズでは、1995年以降、(第1戦で勝利したチームは)29回中23回(78%)そのシリーズを制覇している」とのこと。
また、「現行の2-3-2方式(上位シードの本拠地で第1・2・6・7戦を行い、下位シードの本拠地で第3戦から第5戦を行う)で第1戦を制したチームは、101回中68回そのシリーズを制覇している」とのこと。
歴史的な殊勲の一発を放ったフリーマンは、試合終了直後、バッテインググローブをしたまま応えた、オンフィールドのインタビューで、自身が起こしたことについて、「言葉にならないよ。この様な瞬間に、期待に応えることができたのは、5歳の頃、裏庭で夢見ていた様なことなので、それが現実となったのはとても素晴らしいこと」と述べている。