食事提供業者「ホーユー」破産申請へ 学校などで「食事提供」停止 パート従業員に給与“未払い”も…
日テレNEWS
広島県や大阪府などの複数の学校で、業者による食事の提供がストップしている問題で、この業者が破産申請の準備を進めていることがわかりました。パート従業員として勤務していた女性は「7月分の給料が支払われていない」と話しています。 ◇ 広島県の県立三次高校の昼休み。学校が用意した弁当を受け取るのは、寮で生活する生徒たちです。今月1日、業者との連絡が途絶え、突然、食事が出せなくなる事態になっていました。 生徒 「急なことだったので最初はどうしたらいいんだろうみたいな感じだった。学校の人がすぐ対応してくださった」 「お弁当もおいしいけど、温かいご飯が食べたいなと思うので、寂しい気持ちです」 学校から連絡を受け、急きょ弁当を届けたという仕出し業者は、「地元の生徒のために」と採算を度外視しての支援に乗り出しました。 鳩家 平田栄社長 「すぐにメニューを組んで、作らせてもらいました。とにかく食べさせてあげたいというのが一番」 食事の提供を停止した「ホーユー」の山浦芳樹社長は6日午前、“破産申請”に向け準備を進めていることを明らかにしました。信用調査会社によると、3年間「赤字」が続いていたといいます。 ◇ 香川県の県立琴平高校の食堂では、食材の提供がストップ。残った食材を使って、メニューをどんぶり1品に限定して対応してきましたが、これも7日から中止します。 生徒 「いきなりだなって思って。悲しいですね。作ってもらったり、コンビニで買ったり。あしたからは」 教頭 「業者にはきちんと誠意をもって対応していただきたいが、あまり望めないので、我々ができることは何かを考えてやっていきたい」 ◇ ホーユーのパート従業員として勤務していた女性は「7月分の給料が支払われていない」と語ります。 ホーユー パート従業員 「月末にATMに行った人は、だいぶ給料がはいっていなくて困惑していた状態で。お給料を払うってことは働いてもらうっていう、その対等なところが今回は、きちんと対応していただけていない」 ホーユーは全国約150の施設に食事を提供しており、影響がさらに拡大することが懸念されます。