物価高騰と戦う激安スーパー「びっくり市」 仕入れ値2倍の商品も 価格維持に知恵絞る 福岡県
テレビ西日本
円安に、原油価格の高騰。 相次ぐ物価高騰の波に福岡の人気激安スーパーも苦渋の選択を余儀なくされています。
8日午前9時すぎ、福岡県直方市にある「直方がんだびっくり市」には、朝早くから多くの車が停まっていました。 ◆記者リポート 「値上げの波が押し寄せる中、びっくり市にはこのように長い行列ができています」
毎週金・土・日の3日間営業している「びっくり市」。 28のテナントが入るサッカーコート2面分の広い売り場を見渡すと… 飛ぶように売れていく一杯280円のカニや午前中早々に半額になる牛ハラミ肉。
「西日本最大級の安さ」を目当てに訪れた大勢の客で賑わっていました。 ◆訪れた客 「野菜も高くはなったんですけど、びっくり市とかで安く買えるからスーパーとかでは買わない」 ◆訪れた客 「ついて行けませんね。相当上がってますのでね」 ◆訪れた客 「やっぱりここの方が新しくて安いですね」
家計を直撃する物価高の救世主として、ファミリー層を支えてきた「びっくり市」。 しかし、最近は各テナントが厳しい経営を迫られているといいます。 どんなネタでも1貫100円の寿司や、3パック1080円の鮮魚コーナーに客が押し寄せる鮮魚店も仕入れ値の高騰に直面しています。 ◆鮮魚店店主 「全体的には冷凍物ですね。為替の問題があるので、やっぱり輸入物が高いです」
円安の影響で輸入にかかる燃料代や人件費などが高騰し、老若男女に愛される定番の寿司ネタ「サーモン」は、仕入れ値が3割以上、上がったといいます。 ◆鮮魚店店主 「値上げをしないといけない状況になってくるんですよね。それをならないように、こっちの利益を切り詰めてやってるんですけど、中々、ついていけない状態になっています」
一方で、苦渋の決断を下した店も。 ◆乾物店店主 「恐ろしいですね、もう潰れちゃいますよ」 思わず「苦笑い」の店主が切り盛りする乾物店。