直近5レースで3リタイア…結果が出ない角田裕毅 昇格レースにも「大きなマイナス」と辛辣評価
シーズン最終盤、またも不本意な形でレースを終えた。 F1第20戦メキシコGP決勝が現地時間10月27日(日本時間28日)に行われ、ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅はスタート直後でのクラッシュにより、リタイアという結果に終わった。 【動画】角田裕毅がスタート直後にクラッシュ…アルボンとの接触でリアタイヤが吹っ飛んだシーン 11番グリッドからスタートした角田は、前方に位置していた9番手スタートのアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)をかわし、前に出たかと思われたが右リアタイヤがアルボンのマシンに接触。コース外へとはじき出されマシンも損傷し、アルボンとともにレース続行不可能となった。 前日の予選でもクラッシュしていた角田はこの決勝でもスタート直後のアクシデントにより、早々に姿を消している。これで角田は今季4度目のリタイアが記録されることとなった。 海外メディアでも今回のグランプリにおける、日本人ドライバーのパフォーマンスには厳しい評価が送られている。米スポーツサイト『The Sports Rush』では、レース終了後、「メキシコGPでユウキ・ツノダとアレックス・アルボンに何が起こったのか?」と銘打ったトピックを配信した。 その中では、「エルマノス・ロドリゲスの長いターン1は常に大きな混乱が予想されてきたが、2024年メキシコGPのスタートもまさにその通りとなり、ユウキ・ツノダとアレックス・アルボンによる大クラッシュが起きた」と振り返った。 さらに、両者の接触の様子とともに、「FIAのスチュワードはこのアクシデントを確認したものの、オープニングラップでのレースアクシデントとみなして、いずれのドライバーに対しても調査を行わないことを決定した」と伝えながら、「全体を通して、アルボンとツノダにとっては悲惨なレースウィークとなった」と印象を綴っている。 また同メディアは、角田がレッドブルのレギュラードライバー候補であると説きながらも、「日本人ドライバーは今回のリタイアで、メキシコでの連続ポイント未獲得記録を更新。さらに、2025年のレッドブル昇格に向けたアピールの面でも大きなマイナスとなってしまった」と評した。 角田は直近5レースの内、3レースをリタイアで終えている。歯車が噛み合わない中、何とか残り4レースでの奮起を期待したい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]