「お笑い界の帝王」松本人志が消えて半年も…ビクともしない吉本興業のワケ「進む芸人の“多様化”」
“お笑い界の王”が表舞台から姿を消して半年。『ダウンタウン』松本人志不在の影響はあるのか――。 【画像】やばい…松本人志「ミニスカ美女との乱痴気不倫飲み会写真」を独占入手! 松本は昨年末に「週刊文春」で性加害疑惑が報じられ、今年1月9日、文春との裁判に専念するため芸能活動を休止した。裁判で双方の主張は真っ向対立。ゆくゆくは松本本人の出廷が予想されている。 所属先の吉本興業は松本と一定の距離を置いている。コンプライアンス的な面もあるが、判決次第で松本とは“利益相反”関係となるからだ。 「吉本内でも松本派とそれ以外で分かれている印象です。吉本の重鎮である中田カウスや西川のりおがメディアで公然と松本批判を繰り広げる一方、松本世代の芸人からは今も待望論がある。当の松本さんはSNSで表立った主張は表明していません」(スポーツ紙記者) そんな中、松本不在をポジティブにとらえる声も聞かれるようになってきた。若手芸人のマネジャーが声をひそめて語る。 「松本さんは誰もが認めるお笑い界のトップで、雲の上の存在です。その松本さんがいなくなっても、吉本では『千鳥』『かまいたち』らが台頭してきた。ほかにも若手が次々と頭角を現している。いい意味で“上ブタ”が外れたような印象ですね」 これには松本関係なく、芸人の“稼ぎ方”が多様化したことも大きい。 芸人はそれぞれYouTubeチャンネルを持ち、舞台やテレビ出演以外でも“食い扶持”が生まれた。 最たる例は『霜降り明星』の粗品で、個人チャンネルの登録者は207万人。元『雨上がり決死隊』宮迫博之や元『SMAP』木村拓哉への舌禍で物議を醸したが、干されることなく今に至る。 「先日、通称『吉本ファイナンス』に借りていた5000万円を全額返済したことでも話題になりましたが、それだけ稼ぎまくっている。テレビがメインだった時代では考えられません」(お笑い関係者) 昨年のM-1優勝コンビの『令和ロマン』はお笑い番組以外の「テレビには出ない」と公言している。 「彼らには“固定ファン”がきちんとついている。ワンマンライブをやれば、チケットは即完売。土台がしっかりしていれば、いくらでも稼げますからね」(同・お笑い関係者) 日本を脱して世界に挑戦する者も増えてきた。 女性芸人の渡辺直美やゆりやんレトリィバァは米国進出し、最近も『チョコレートプラネット』(長田庄平、松尾駿)が米国のオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』に“TT兄弟”で出演。現地の評価もうなぎ上りだ。 「松本さんも以前、お笑いで米国を目指しましたが、名声を得るには至りませんでした。時代の流れでしょう。芸人の個性もいろいろ、稼ぎ方もいろいろ。 松本さん不在となり、どんよりとした空気が漂う時期もありましたが、いまは若手がどんどん主張するようになってきました。吉本も笑いに関する挑戦なら全面バックアップする会社ですしね」(お笑い番組ディレクター) 吉本といえば、’11年には島田紳助氏が暴力団との交際を理由に芸能界を電撃引退した。 当時、紳助氏が抱えていたレギュラー番組は6本。テレビ局はしばらくバタバタだったが、吉本はビクともしなかった。 スポーツ紙記者は 「吉本は不思議な会社で、大物芸人がいなくなっても、そこから新たな成長期に入る。松本さんの騒動を見て、古参の吉本社員は『また変わるな』とこぼしていた」 と明かす。 松本不在で吉本没落を予想する声もあったが、そんなことはなさそう。“笑いの帝国”はまだまだその勢力を拡大中だ――。
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