フジ新ドラマ「ギークス/GEEKS」(仮)新キャストに3人のクセモノ…中村蒼、白洲迅、泉澤祐希の出演決定
7月スタートのフジテレビ系木曜劇場ドラマ「ギークス/GEEKS」(仮)(木曜・午後10時)の新キャストが29日、明らかになった。 同ドラマは頭は切れるのに人間関係に難アリな警察署勤務の女ギークたちが週末の井戸端会議で事件解決をスーパーアシストしてしまう新感覚の“井戸端謎解きエンターテイメント”。 「GEEK(ギーク)」とは言うなれば賢いオタク。好奇心旺盛で卓越した知識や技術を持っているのに人間関係を苦手としている人たちのこと。そんな3人のギークを松岡茉優(西条唯役)、田中みな実(吉良ます美役)、滝沢カレン(基山伊織役)の「ありそうでなかった」トリオが演じ、キュートでちょっとだけこじらせた日常&痛快な謎解きストーリーが展開される。 今回、そんな3人のギークを悩ます3人の男性キャラクターを中村蒼、白洲迅、泉澤祐希が演じることが決定。さらに、舞台となる小鳥遊(たかなし)署のレギュラーキャスト4人衆も一挙に解禁された。 中村が演じるのは、小鳥遊署に務める強行犯係の刑事・芹沢直樹。正義感が強く、地道な聞き込みや徹底した張り込みなど、事件解決に向けて残業もいとわずに働く“ザ・刑事”なタイプ。そんな芹沢は西条、吉良、基山のギークたちがくだを巻いている居酒屋にたびたび訪れては今、関わっている事件の謎を持ち込み、彼女たちを事件解決に巻き込んでいく。 中村は06年に俳優デビュー。配信中のオリジナルドラマ「沈黙の艦隊」(Amazon Prime)や、窪田正孝演じる主人公らと共に“福島三羽ガラス”の一人・村野鉄男役を演じたNHK連続テレビ小説「エール」(20年)など、話題作に続々と出演。また、来年1月より放送のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」出演が決定しており、30代ながら数多くの作品でその演技力を発揮している俳優。昨年放送の「わたしのお嫁くん(23年4月期)に続いて、2年連続のフジテレビ系連続ドラマのレギュラー出演となる。 白洲が演じるのは主人公・西条が住むマンションの隣の部屋に引っ越してきたイケメン青年・安達順平。西条にやたらと興味を示しており、彼女が困っているとすかさず現れては助けの手を差し伸べてくる、謎の存在だ。心地よい暮らしを守るために、これまであえて隣人関係を築いてこなかった西条にとっては、人当たりが良く、やたらと距離感を詰めてくる安達との関係は大きな悩みの種に…。 白洲は11年に俳優デビュー。以降、数々の話題作に出演し、「僕はまだ君を愛さないことができる」(19年)では、フジテレビ系連ドラ初主演を務めた。その後も出演作が途絶えず「大病院占拠」(日本テレビ系/23年1月期)から「君が心をくれたから」(フジテレビ系/24年1月期)まで5クール連続で民放連続ドラマにレギュラー出演するなど、さまざまなドラマに引っ張りだこの注目俳優だ。 泉澤が演じるのは、小鳥遊署に勤める西条の後輩の新人鑑識員・杉田翔。やる気に満ちあふれていて、いつも現場から無限に指紋などの鑑識材料を採取してきて仕事を増やすため、西条からは“やり過ぎの杉田”と呼ばれている。杉田自身は仕事熱心で悪気がないのだが、仕事を時間内にきっちりと終わらせて定時で帰りたい西条にとっては、その目標を物量で阻んでくる天敵だった…。 泉澤は「東京が戦場になった日」(14年/NHK総合)でドラマ初主演を果たす。その後、NHK連続テレビ小説「ひよっこ(17年)や大河ドラマ「青天を衝け」(21年)、「恋と友情のあいだで」(FOD/22年)、「マルス―ゼロの革命―』(テレビ朝日系/24年)など数多くの映画・ドラマに出演し、その確かな演技力を発揮してきた。フジテレビ系連続ドラマには、木曜劇場「いちばんすきな花」(23年10月期)に続いての出演となる。 そして、松岡、田中、滝沢演じる3人のギークが務める小鳥遊署のレギュラーキャストに、マギー、徳井優、若林時英、阿部亮平の出演が決定。 刑事ドラマに数多く出演しているベテラン俳優・マギーが演じるのは西条も所属する鑑識係の係長・島根太一。島根は仕事をきっちり終わらせて定時で帰ることに全力を注ぐ西条とやる気に満ちあふれて無限に鑑識材料を採取してくる新人鑑識官・杉田という、真逆な2人の部下に時に板挟みになりながらも取りまとめる上司である。 大河ドラマや朝ドラを筆頭に数多くの映画・ドラマに出演している言わずと知れた名バイプレーヤー・徳井が演じるのは小鳥遊署の署長・御手洗智。小鳥遊署の評判や本庁からの視線を常に気にする典型的な風見鶏タイプで、時には事件解決を急(せ)かしに現れることも。常に定時にいなくなる3人のギークを少し疎ましく思っているようで…。 今作が初のフジテレビドラマレギュラー出演となる注目の若手俳優・若林が演じるのは、小鳥遊署の強行犯係の刑事・野村修二。先輩刑事の芹沢とは行動をよく共にしていて、事件の聞き込みや張り込みなどにあたる相棒的な存在である。 Vシネマや映画など、幅広い作品で活躍中の阿部が演じるのは小鳥遊署の交通課員・大道高志。基山とは同僚で、たびたび一緒に交通整理に出ているが、発見した不審者を追いかける時などに、地域全ての地理が頭に入っている基山の能力を目の当たりにすることに…。 ◆中村蒼コメント ―今作のオファーを受けた時の思いや台本を読んでの感想は? 「余白のある作品だなと思いました。昨今、伏線や考察で視聴者を巻き込んだドラマや0から100まで表現して提示するものが多い気がしています。もちろん、そういう作品の素晴らしさもあると思うのですが、時には余白があって観ている人達の置かれている環境によって答えが変わる様な作品もあって良い気がしています。まさに今作はその様なドラマだなと思いました。ただそれをシリアスに描きすぎず、登場人物の会話でポップに緩く表現していて多くの世代に楽しんで頂けるはずだと脚本を読んで思いました」 ―芹沢という役をどのように演じようと心がけているのか― 「芹沢は正義感が強く仲間想いな人間です。周りからは”昭和の刑事”や”ブラックな働き方”などと揶揄(やゆ)されていますが、登場人物が危機に陥ったり不安に駆られた時などは芹沢の人間力の高さが周りを支えます。なので周りに振り回されることが多い芹沢ではありますが人間的な強さを表現できる様に心がけています」 ―視聴者のメッセージを― 「純粋に楽しく観てほしいです。刑事ドラマではありますが個人的にはクスッと笑えるシーンが幾つかあり脚本を読みながらニヤッとする事が多々あるので、視聴者の皆さんにも同じ様に感じてもらえたらなと思います。さまざまな人間関係がある中で自分の好きな様に働く事は大変だと思いますが、どこか人間として難がある今作の登場人物が補い合い事件を解決して、自分の時間を大切にして生きていく姿を観て皆さんが1週間を乗り切るエネルギーに変えて頂けたら幸いです」 ◆白洲迅コメント ―今作のオファーを受けた時の思いや台本を読んでの感想は? 「登場人物のキャラの濃さに笑いました。それはそれはこだわりの強い女性お三方ももちろんそうなのですが、男たちも負けず劣らず個性豊かな…変な人間ばかりです。是非皆さんにも、推しの登場人物を見つけて楽しんでいただきたいです」 ―安達という役をどのように演じようと心がけているのか― 「安達という男はなかなかに摩訶(まか)不思議な男でして…。正直、台本を読んでも、事前に読み合わせをしても、よく分かりませんでした(笑)。現場で生まれたものが安達になっていっていると思います。そこも含めて、楽しく演じさせてもらっています。心がけていることをあえて言葉にするのであれば、この作品のスパイス、それも、あまり聞いたことのない変なスパイス。的な存在になれたらなと思います」 ―視聴者のメッセージを― 「寝る前にゆっくりと、何も考えずに見てください。ゆる~い気持ちに寄り添える作品です。と思ったら知らぬ間にのめり込んでいる瞬間もあると思います。是非ご覧ください」 ◆泉澤祐希コメント ―今作のオファーを受けた時の思いや台本を読んでの感想は? 「個性的なキャラクターを魅力的なキャストの方々がどのように役を作り、演じられるのか、現場に立つのがとても楽しみでした。僕は松岡さんが演じる西条の後輩、鑑識係の杉田役をやらせてもらいます。西条にとっては杉田はちょっとウザいやつ…笑。面白そうな役回りだなと思いました」 ―杉田という役をどのように演じようと心がけているのか― 「とにかく明るく元気に、大きい声で!ですかね。西条先輩にやりすぎの杉田と言われるくらいなので、人間的にもガツガツとした感じというか、不器用なりの一生懸命を表現しようと試行錯誤でございます。(ギークを演じる)3人が温度低めなので、杉田はスパイスになれたらと思います」 ―視聴者の皆様へのメッセージを― 「現場の3人を見ていると、なんだか本当にいい雰囲気だなぁと思うんですよね。ギークスの中にいる3人の空気感がそのまま漂ってて素敵なんです。うらやましいなー、仲間に入りたいなー、なんて思ったりもして。そんな感覚を皆様にも味わって頂きたいです。是非お楽しみに!」
報知新聞社