東京海上日動・三井住友海上・損保ジャパン、ランサムウエア攻撃で情報漏洩の恐れ
東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、損害保険ジャパンの大手損保3社は10月7日、損害査定業務などの委託先がランサムウエア攻撃を受けて顧客情報などが漏洩した恐れがあるとそれぞれ発表した。東京海上日動が最大で約7万2000件で、自動車保険を含むという。三井住友海上、損保ジャパンでは、件数や詳細については現時点ではわからない、としている。 ランサムウエア攻撃をうけたのは東京損保鑑定(藤得牧社長、東京都千代田区)のサーバー。8月29日に被害があったことを認識した。同社のホームページなどによると複数の金融機関と取引があるが、主な取引先は3社という。 東京海上ホールディングスグループでは、損害査定を委託していた税理士法人がランサムウエア被害にあい、グループ21社約6万3000件の個人情報が漏洩していた恐れがあると7月10日に各社が公表している。 今回の件とは別に、3社にあいおいニッセイ同和損害保険を加えた大手4社は、約250万件の情報漏洩があったことを8月末に金融庁に報告している。