レッドブルが不振のペレス残留を決めたのはなぜなのか。シーズン後半に復調できなければ今度こそ?
■成果を出す必要があるのは変わっていない!
レッドブルの判断が意味するのは、ペレスが契約を全うするために必要なものを提供できることを証明するために、もう少し時間が必要だということだ。 しかしレッドブルが、ペレスの状況を好転させるために必要なサポートを提供できると信じている一方で、コンストラクターズ選手権の脅威を無視しているわけではないという事実は決して揺るがない。 マクラーレンがレッドブルとの差を急速に縮めている現状を踏まえると、シンガポールGPを終える頃にはマクラーレンがトップに立っているかもしれない。 そのためアメリカ~メキシコ~ブラジルの3連戦を迎える前の小休止となるシンガポールGP後の週末は、レッドブルが状況を把握するためのもう一つの重要なポイントになることはほぼ間違いない。 もしペレスがレッドブルに期待されるような上昇を見せたのであれば、ペレスがシーズンを終えて2025年まで走り続けることを否定する理由はないだろう。 しかし、もしそのパフォーマンスに変化がなく、マクラーレンがコンストラクターズランキングでレッドブルを追い抜く快進撃を見せれば、ラインアップ再編の可能性は否定できない。 ベルギーGP後に、ホーナー代表は次のように明言している。 「我々にとって集中すべきは、コンストラクターズタイトルだ。今日もまた7~8ポイント奪われてしまった。夏休み明けのザントフールト(オランダGP)で、この状況を好転させる必要がある」 ペレスはひとまずのところレッドブル残留を決めたが、彼にプレッシャーがかかっているのは間違いないのだ。
Jonathan Noble