静岡県議会 鈴木康友知事初の代表質問に臨む
鈴木知事が県議会で初めての論戦です。知事選で対立した自民改革会議は前知事時代のような対決姿勢よりも、今後を見据えた協調路線の色合いをにじませました。 静岡県議会では、24日から代表質問がスタート。 鈴木康友知事にとって、初めての論戦となります。 一番手で質問に立ったのは、知事選で大村慎一氏を支援した最大会派・自民改革会議の相坂摂治代表です。 相坂摂治代表 「私ども自民改革会議は、自民党県連の立場で鈴木知事と雌雄を決する選挙戦に臨んだわけでありますが、結果として、双方ともに選挙戦を通じては「オール静岡」の体制づくりを完成することはできなかった。新たな県政において何よりも望まれているのは、まさにこの1点だろうと思います」 鈴木知事、初めての答弁は… 鈴木康友知事 「こうした地域間の考え、感じ方の違いについて、速やかに対応することが必要であると認識をしております。そこで、まず、私自身が市・町長の皆様をはじめ県民の皆様の声を丁寧に聞くことを徹底いたします。二元代表制の一翼を担う県議会の議員の皆様は、県民から選ばれた各地域の代表でもあります。皆様とのコミュニケーションを大切にし、県民の皆様と心を一つにし、「オール静岡」で取り組むことが重要であります」
相坂摂治代表
リニア問題も論戦のテーマに。 ただ、批判が目立った川勝前知事の時代とはガラリと変わりました。 相坂摂治代表 「(知事は)精力的にこの問題に取り組む姿勢を見せています。本県にとっても急速に新たな展開が進もうとしているように感じます。最後は政治的決断が必要だと発言されており、リニアの整備に向け、今後どのように取り組んでいかれるのか、お考えを伺います」 鈴木康友知事 「政治的決断の意味でございますが、リニア推進をしていくけれども、静岡県の水問題を大井川の水の確保と生態系の保全、これを両立させていくということで、100%全てが賛成をしていただくということは、これはなかなか想定しにくいことでありますので、こうした課題がクリアをされ、一定の理解が得られた時点で決断を下すということ、これは私の責務だというふうに思っておりますので、そういうことについて政治決断と申し上げているところでございます」