北条司『シティーハンター』冴羽リョウ・鈴木亮平に明かすブレイク秘話 コミカル路線がヒット
さらに鈴木は「僕が大人になって『シティーハンター』を読み返してすごいなと思うのが、漫画のラストの方で、リョウの育ての親である海原神とのやり取りがありますよね。シリアスな会話のあと、リョウが去っていく海原に対して『プスっ』っとカンチョウして、海原が『面白い男だな』と言って帰っていくのですが、あのハードとソフトの塩梅がすごいなと思うんです」と北条の緩急に脱帽していた。
「シリアスな展開に自分自身が耐えきれないんですよね」と語る北条に、鈴木は「それって物語を作る側からすると、相当なリスクなんですよね。実写ではそこまでやると、さすがに『ふざけている!』と言われてしまいそうで」と実写ならではのサジ加減の難しさに触れる。
続けて鈴木は「北条先生は『原作を好きに変えてください』と仰っていただけるのですが、ファンとしてはそれができない。今回は前半のダークな雰囲気を引きずっているだけに、どこまでソフトなリョウを入れるのかというのは、本当に悩みました」と原作が好き過ぎるがゆえの苦労を語っていた。(取材・文:磯部正和)
Netflix映画『シティーハンター』は4月25日(木)世界独占配信