主人公が見る異形の認知世界に「イマジナリーフレンド」として介入するゲーム『Milk』シリーズ2作が期間限定で無料配信。開発者の27歳の誕生日を記念し、itch.ioにて2月22日まで配信
個人ゲーム開発者のNikita Kryukov氏は2月14日、『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』(以下Milk 1)および、続編である『Milk outside a bag of milk outside a bag of milk』(以下Milk 2)の無料セールを期間限定で開始した。 あわせて、Nikita Kryukov氏が手掛ける『MEGALITH』と『Daiku no Medium』も無料で配信されており、Nikita Kryukov氏が手掛ける作品が全て無料で配信されている。 Nikita Kryukov氏は2月14日に27歳の誕生日を迎えており、セールは誕生日を記念し2月22日まで実施される。 『Milk』シリーズの2作は、精神の病を患う少女を主人公に、プレイヤーが彼女のイマジナリーフレンドとして交流するアドベンチャーゲームだ。主人公の少女は世界をノベルゲームおよびポイント&クリック形式のアドベンチャーゲームとして認識しており、このメタ的な要素を駆使した描写などが大きな特徴となっている。 『Milk 1』は主人公が母親に頼まれ、ミルクを買いに行き、自宅に帰るまでを描く作品となっており、『Milk 2』は『Milk 1』の物語を経て帰宅した主人公が、就寝前に蛍となって部屋中に散らばった思考を探していく様を描いていく。 双方ともシンプルな舞台設定であるものの、プレイヤーが彼女のイマジナリーフレンドであることから行動を直接規定するのではなく、あくまでも助言をするような立ち位置となる点はユニークだ。『Milk 1』では正論をぶつけるのみでは拒絶されてしまうため、彼女の心的疲労を考慮しながら緊張感をもってコミュニケーションをする必要がある。 また、作中で描かれる世界は、主人公である少女の認識を再現している。そのため、実際にプレイした際には荒唐無稽な世界に放り出される不安や恐ろしさを、ジリジリとしたピクセルアート、ダークで浮遊感のある音楽と共に体験できるだろう。 上記のほか、『Milk』シリーズ以前にNikita Kryukov氏が手掛けたビジュアルノベル『MEGALITH』と『Daiku no Medium』も無料セールの対象となっている。『Milk』シリーズ以外の作品は日本語に対応していないが、同シリーズが気に入った方はセールを期にプレイしてみてはいかがだろうか。
電ファミニコゲーマー:りつこ
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