5年の歳月をかけた独自開発素材CFTカーボンを採用する多機能な「ロイヤル オーク」が誕生
ブルーラバーストラップは付属のストラップと交換可能
ホワイトゴールド製のアワーマーカーとロイヤル オーク針が採用され、さらにカウンターの針も含めて、すべてに蓄光加工が施されている。日中はホワイトカラーで視認しやすく、暗闇ではブルーに光り、夜間や暗所でもスムーズに時刻を確認可能。また、インナーベゼルにはタキメータースケールが刻まれており、カウンターの目盛りとともにホワイトで統一されているため、視認性は非常に優れる。ブルーラバーストラップはブラックのアクセントが効いたスポーティなデザインで、エレガントさと実用性を兼備。2023年に導入された「ロイヤル オーク コンセプト」シリーズのインターチェンジャブルシステムを搭載しており、ストラップの交換が簡単にできる仕様だ。さらにブラック&ブルーの交換用ラバーストラップが付属するため、シーンや好みに合わせてスタイルを自在に変更できるのも本機の魅力のひとつといえる。
自動巻きキャリバー4407を搭載
本機には、フライバッククロノグラフ、スプリットセコンド、GMT機能、ラージデイト表示を備えた自動巻きムーブメント、キャリバー4407を搭載。マニュファクチュールの一体型フライバッククロノグラフムーブメント、キャリバー4401をベースとし、複雑な機構を内蔵しつつも、エルゴノミクスと操作性を重視して設計されたものだ。従来のクロノグラフとは異なり、フライバッククロノグラフでは計測をストップせずにリセットし、そのまま再スタートが可能。コラムホイールと垂直クラッチシステムの組み合わせにより、クロノグラフのスタートやストップ時に針が一切ぶれずに動作する。また、特許取得のゼロリセットメカニズムにより、クロノグラフ針とスプリットセコンド針が瞬時にゼロ位置に戻るため、正確な計測を可能としている。
今後の展開も大きく期待されるCFTカーボン
「ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイト」は、CFTカーボンを初めて使用したタイムピースとして、オーデマ ピゲにとって重要な意味を持つモデルといえよう。オーデマ ピゲのCEO、イラリア・レスタ氏は「新素材のカーボンは、当社チームの専門性とオーデマ ピゲが1875年の創業から絶えず追求してきた革新の証です。カーボンはクリエイティブ面にも新たな可能性を切り拓きます。今後、オートオルロジュリーを愛する人々に多くのサプライズをお届けできるでしょう」とコメント。今後もこの革新的な素材がどのような新しい可能性を切り開くのか、大いに注目したいところだ。
オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイト」
Ref.26650FO.OO.D353CA.01 問い合わせ スペック:自動巻き(Cal.4407)、毎時2万8800振動、70時間パワーリザーブ。CFT カーボンケース(シースルーバック)、ブルー&ブラックのインターチェンジャブル仕様ラバーストラップ(ラバーストラップ付属)。サファイアクリスタル風防(反射防止加工)。直径43mm、厚さ17.5mm。5気圧防水。 ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈