河井元法務大臣が検察による供述の誘導や強要を指摘 地方議員からのメールも紹介「私の偽証によって先生を政治的に抹殺した」
2019年の参議院選挙をめぐって起きた、河井克行元法務大臣による大規模買収事件。妻の案里氏を当選させるために河井氏が買収行為を行ったとされるもので、河井氏は公職選挙法違反で懲役3年の実刑判決が確定し、去年出所した。 【映像】検察の供述強要を証言する河井氏(実際の映像) 同事件を巡っては長期にわたって拘留するいわゆる「人質司法」や、金を受け取った100人全員を不起訴にして河井氏のみ立件する「司法取引」疑惑、さらには広島選挙区をめぐる自民党内の派閥のあつれきなど、闇に葬られそうになっている多くの問題が存在するという。 河井氏は「少なくとも10数人の検察官が『同じようなこと』を、それぞれお金を受け取った人たちに対して言っている」告白。 「この取り調べは河井をあげるためで、あなたには迷惑をかけないから協力してくれ。河井を追い込むことが目的であって、先生(地方議員)を追い込むことが目的ではない」といった言葉をかけていたことが明らかになったそうで、一部は法廷でも取り上げられたという。 そして、河井氏はいままでメディアに公開してこなかった出来事として「実は今年の7月1日13時16分に私のところに広島のある地方議員さんからメールがきた」と告白。 河井氏は不起訴になった100人全員に収監中に書いた著書『獄中日記 塀の中に落ちた法務大臣の1160日』を送ったそうで、この人物は著書を読んだうえで連絡をしてきたという。 内容は「私は不思議と先生を恨む気持ちがないのです。逆に先生の裁判で私が偽証したことで先生に申し訳ない気持ちです。自分の保身がご迷惑をお掛けし、先生を政治的に抹殺したことがどれだけ国益を損なうきっかけとなったと思うと、後悔しかありません」といったものだったことを明かした。 (『ABEMA的ニュースショー』より)
ABEMA TIMES編集部