秋晴れの下で鬼行列・だんじり…三重・上野天神祭の本祭巡行
三重県伊賀市の上野天神祭は最終日の20日、神幸祭（本祭巡行）が行われた。前日までの雨から一転、秋晴れの青空が広がった。鬼行列と、絢爛豪華な 繍幕で飾られた楼車（だんじり）が、お囃子を響かせながら上野城下町を進んだ。 【写真】為朝と鬼（三重県伊賀市で）
巡行は午前9時頃、同市上野車坂町の東御旅所からスタート。神輿行列に続いて、役行者の大峯山入りや、平安末期の武将・鎮西八郎為朝をモチーフにした鬼行列が登場。人気者の「ひょろつき鬼」が千鳥足で歩くと、沿道の子どもたちが「キャー」「怖いー」と泣き声を上げた。続いて、福居町の「三明」を先頭に、楼車9基がくじの順で巡行した。 名張市桔梗が丘、消防士男性（40）は、初めて鬼行列を見て大泣きした次女（1）を抱っこして「元気に泣いてくれて満足。楼車は美しく、400年の伝統を肌で感じた」と話していた。 巡行は午後4時頃に終了した。実行委員会によると、人出は3日間で、前年より2万2000人少ない計17万3000人だった。
