注目の去就は? プロ野球、今オフのFA目玉候補6人
シーズンオフに大きな話題を集めるのが、フリーエージェント(FA)移籍だ。2023年オフも多くの選手がFA権を取得しており、球界を代表するような選手が権利を行使すれば、争奪戦が予想されている。そこで今回は、今オフのFA目玉候補となる選手を紹介する。 【表】2023年プロ野球、FA権有資格者一覧(国内・海外)
山川穂高
出身:沖縄県 投打:右投右打 身長/体重:176cm/103kg 生年月日:1991年11月23日 ドラフト:2013年ドラフト2位 特に去就が注目されるのは、埼玉西武ライオンズに在籍する山川穂高だろう。 ライオンズの主砲として活躍している山川だが、高校での通算本塁打数は27。富士大学では大学日本代表に選ばれる選手にまで成長し、ドラフト2位でライオンズに入団した。 2016年に初めて2桁14本塁打を記録すると、チームが優勝を果たした2018年は47本塁打を放つ大暴れを見せた。その後も波はありながらも主砲として活躍し続け、2022年は3度目の本塁打王(41本)を戴冠。長打力不足に苦しむチームに欠かせない存在だ。 昨オフは単年契約を結んだが、プライベートの問題で書類送検され不起訴処分。無期限の公式試合出場停止処分を受けた。 一軍登録日数は満たしていなかったが、「故障者特例措置」の適用で国内FA権を取得。他球団が獲得に乗り出すかなど不透明な状況もあり、去就は熟考する見込みだ。
加藤貴之
出身:千葉県 投打:左投左打 身長/体重:182cm/87kg 生年月日:1992年6月3日 ドラフト:2015年ドラフト2位 FA宣言をした場合、今オフ大注目の存在になりうる一人が、抜群の安定感を誇る加藤貴之だ。 拓大紅陵高校卒業後は、社会人の新日鉄住金かずさマジックへ。元々は内野手だったが投手に転向すると、都市対抗野球などで活躍した。2015年ドラフト2位で北海道日本ハムファイターズに入団し、1年目は先発・中継ぎの両方でフル回転。7勝を挙げチームのリーグ優勝に貢献した。 2021年に初めて規定投球回に到達すると、2022年も2年連続の規定クリア。22試合(147回2/3)を投げ、キャリアハイの8勝・防御率2.01をマークするなど最下位に沈んだチームのなかで、替えのきかない存在だった。 さらに、同年の与四球数はわずか11。71年ぶりにNPB記録を更新したことも、加藤の安定感を物語っている。 オフの契約更改では、単年契約を選択。結果を残したい今シーズン、勝ち星こそ2桁に届かなかったが、防御率は2点台と抜群の安定感を見せた。今オフFA宣言となれば、獲得に動く球団も多いだろう。