プロ初先発の西武・羽田慎之介、3回2失点でプロ初勝利はお預け
(パ・リーグ、ソフトバンク-西武、13回戦、2日、東京D)超満員の東京ドームで迎えたプロ初先発のマウンドは、ほろ苦いものとなった。西武で高卒3年目の左腕、羽田慎之介投手(20)は3回3安打2失点、5四死球で降板。プロ初勝利はならなかった。 「(初先発は)多少緊張すると思うが、全力で投げたい。データに偏りすぎるのもよくないのでとにかく自分のボールを最後まで投げたい」 そう意気込み、幼少期に何度もプロ野球観戦に訪れた憧れの東京ドームのマウンドに上がった。 一回2死から迎えた栗原に対しての2球目、直球はこの日最速の154キロを計測。栗原に右前打を浴び、捕逸でピンチを招くも4番・山川を中飛に打ち取って無失点で切り抜けた。二回も2四球を与えながらもゼロで抑えたが、三回に崩れた。 先頭から連続四死球で1死二、三塁とされ、暴投で先制を許した。なお1死二、三塁から栗原に右翼線二塁打を浴び2点目を失うと、この回をもって63球で降板を告げられた。 東京・八王子学園八王子高から2022年、ドラフト4位で入団。埼玉・所沢市出身で西武ファンとして育ち、小6の時にライオンズジュニアでもプレーした。191センチの長身左腕で高校時代は和製ランディ・ジョンソンの異名を取った。 5月に1軍に初昇格し、3試合に救援登板。計4回を無失点に抑えつかんだ念願の先発のマウンドだったが、この日は悔しい結果に終わった。(石井孝尚)