2.5次元俳優・木津つばさ「目を見開いたまま涙を流すのは、今の景色を忘れないため」
なにか「覚悟」みたいなものを感じたときにゾクッとくる
木津さんは、普段から目のケアとかはされているのだろうか? 「特別なことはしてないですけど、普段はブルーライトカットの伊達メガネをかけるようにしています。光量をおさえるために。効いているのかはわからないですけど、できることはやるという感じで。自宅では灯りを暗めにしていることが多いんですよ。まぶしいのが苦手で。オフショットとかで写真を撮られたときに僕がメガネやサングラスをかけていることが多いのは、そういうことだと思ってもらえたらうれしいですね」 伊達メガネでも、一応、目のケアにはなりそう。「目薬とかも特に愛用しているものはないです。ドライアイなので、逆にみなさんのオススメがあったら教えてほしい(笑)」と語る。そんな木津さんの目は、冒頭でも触れたように、とても素敵だと思うファンは少なくないと思うが……。 「ほんとっすか! そう言っていただけるとうれしいですね(笑)。目って、なにによって一番変わるかと考えたときに、僕は『覚悟』なのかなって思うんですよ。『覚悟』によって、人の目は変わるんじゃないか。さすがに、僕は超能力者じゃないので、目からその人の内面を読むとかまではできないですよ。でも、なにか『覚悟』みたいなものを感じたときはゾクッとくる。その人が今どういう道理なのか、気持ちなのかを考えるのがとにかく好き。 僕は、自分のためにも生きていきたいですけど、なるべく人のためになる行動をしていきたいと思っていて……。悲しそうな目をしている人がいたら、『大丈夫?』って心配になるし。ちゃんと人を見ていられる人間でいたいなと思うんです。だからこそ目を見るようにしています」
個人的に一番「目」が魅力的だなと思うのは『東リベ』の花垣武道
木津さんにとって、とりわけ印象的かつ魅力的な「目」をしている人物・キャラクターといえば誰だろう? 「それはもう武道(『東京リベンジャーズ』の主人公・花垣武道)ですね。僕が役をやらせていただいているとかを抜きに、マジでいい目をしてるんですよ。漫画なのにですよ? 伝わってくるんですよね、気持ちが。漫画、アニメ、映画、ミュージカル……どの世界戦の武道もいいですね! 武道の目のなにがいいか……、うーん、全部がいいですね(笑)。感情が全部目に出ている。なかなか表現するのが難しいんですけど。いろんな辛い経験や苦しい過去があっても、それでも前を向いている人の目…‥ですかね。武道はそういう人の目をしています。『覚悟』が伝わる目」 原作者(漫画)の和久井健さんが描く『東京リベンジャーズ』のキャラクターは、武道をはじめ、みんな上下に見開いた大きな目が特徴のように思う。特に、目を見開いて涙を流すシーンが印象的だが……!? 「そうですね。きっと、見ていたいんでしょうね。目の前の、今の景色を忘れないために……、と僕は勝手に解釈しています(笑)。リアリティを追求すると、泣くときはたいてい目をつぶると思うんですけど。しっかり目を見開いたまま涙を流すというのは、『見る』という行為に力強い意志や覚悟を感じる。そんなところが好きなんです」 「人の目を見るのが好き」という木津さんだが、実は、昔はそれがあまりできなかったという。他人と接すること自体が苦手で、なかなか会った人の目を見て話せなかったのだとか。 「その頃と比べると、目を見て話ができている今の僕は、すごく幸せです」
木津つばさ/kizu Tsubasa
1998年1月7日生まれ。広島県出身。2014年より活動を続け、2020年ダンスボーカルグループXOXを卒業後、俳優業をメインに活躍。ドラマ・映画のほか、近年は“2.5次元系”の舞台で注目を集める。代表作に舞台『刀剣乱舞』シリーズ(博多藤四郎:役)のほか、『「Dr.STONE」THE STAGE ~SCIENCE WORLD~』(千空:役)、『風都探偵 The STAGE』(フィリップ:役)、『地獄楽』(画眉丸:役)など主演作多数。舞台『東京リベンジャーズ―聖夜決戦編―』(花垣武道:役)大阪公演が12/22よりスタート!