〔vol.78〕「コンシーラー」はシミやクマのカバーだけじゃないんです。眉や唇にも使えばメイクのクオリティアップに! 【40代のベースメイク】
さりげなくメイク上手を演出するならコンシーラーでの消しゴムテクニックを
コンシーラーといえばシミやクマのカバーに使うものと思われがちですが、以前紹介したように顔に立体感を仕込むのにも活躍します。 そしてさらに、メイクのクオリティを上げるためにもコンシーラーは欠かせないアイテム。 たとえば眉。 左右非対称を整えたり、眉下の不要な毛を抜かずに隠したりするのにコンシーラーが役立ちます。左右差のある眉を調整したり、ぼやけた眉尻を整えるには、ペンシルで輪郭を囲むように整えたり、欠け部分を最後に描き足したりするよりも、コンシーラーでささっと不要な部分を消す方が簡単でキレイ! 以前紹介しましたが、ぼんやりしがちな口角をしゃきっと整えるのにも重宝します。リップライナーで口角を締めるよりも自然でキレイですよ。 あとは、自然に骨格を引き立てるハイライトとして、明るい色のコンシーラーはカバー力もありギラつかずに、ぼやけず狙った位置にしっかり光を足せるので、目元や鼻筋に仕込むのもおすすめです。
こちらは眉、唇の輪郭を意識して描き、ラインを整えるために眉ペンシルやリップライナーで描き足したメイクの仕上がり。キリッとしていて一見するとキレイですが、比べてみると……
こちらはコンシーラーを使って、眉尻や口角を整えたメイクの仕上がり。ラインは整っていますが、「いかにも整えました」感なく、自然にすっきりとした仕上がりに。
肌色よりもワントーン明るめカラーを使うこと
1、眉尻の上下に塗る 明るめのコンシーラーを平筆に取り、眉尻の上下に。自然なのに、きりっと輪郭が際立ち、産毛や剃り跡のカバーにも活躍。 2、口角下を整え、唇に立体感を 唇全体にラフにリップカラーを塗った後、唇山の上には小さな「M」字状に、口角下に引き上げライン状にコンシーラーをのせて。キリッと立体的な唇に。 3、目元のちょこっとハイライトにも 目頭の先、目尻の先に小さな円状にコンシーラーを置き、広げすぎない程度に指でぼかして。目元がさりげなく明るくなり、白目をキレイに見せる効果も。 4、鼻の高見せポイントに 鼻筋の、目頭の高さあたりの少しくぼんだ部分に置き、横に広げず鼻筋に沿って少しぼかす。鼻の先端の一番高くなる位置にも小さく丸く置き、その場でしっかりなじませる。 厚ぼったさややりすぎ感なく、メイクのクオリティをさりげなくアップさせるために、私たちも撮影現場でヘビーユーズしているコンシーラーのテクニックです。「シミやくまを隠すだけにコンシーラーを使っていた」という方もぜひお試しください。
撮影/榊原裕一(人物)、河野 望(静物) ヘア&メイク/長井かおり スタイリスト/程野祐子 モデル/安宅葉奈 構成・文/村花杏子
長井 かおり