日本維新の会新代表に吉村洋文氏選出 大阪府知事など3足の草鞋に 党NO・2に前原誠司氏指名
日本維新の会は1日、大阪市内で臨時党大会を開き、馬場伸幸代表の後任となる新代表に大阪府知事の吉村洋文氏(49)を選出した。代表選挙には吉村氏の他に金村龍那衆院議員、空本誠喜衆院議員、松沢成文参院議員が立候補したが、知名度の高い吉村氏が圧勝した。吉村氏が8547票、金村氏が635票、空本氏が492票、松沢氏が1066票。吉村氏は党ナンバー2の共同代表に前原誠司衆院議員(京都2区)を推す考えを表明した。 【写真】日本維新の会に新代表に選出され、決意を述べる吉村洋文氏 吉村氏は「飲み食いする古い政治と決別する。永田町文化をぶっ壊す」と語り、来夏の参院選を巡り「自民党とは改選1人区で1対1の対決をすべきだ。他の野党と協議したい」と対決姿勢を鮮明にした。全国政党化について「野党第1党は目指さない。与党過半数割れを目指すべきだ。その方が公約実現に近づく」とした。 大阪府知事、大阪維新の会代表、日本維新の会代表の三足のわらじを履くことになる。永田町では国政運営と知事職の両立は難しいとの懐疑的な声もあるが「全速力で走り続けることができるまで思い切り走る」。衆院選で維新は公示前43議席から5減の38議席に後退した。党勢回復に「維新の顔」の手腕が問われる。【松浦隆司】