500CCボトルが2万7000円! ワインではなく高級玉露 発祥から600年を迎えた八女茶 ボトリングで海外進出
■マイナス1度で約10時間かけて抽出 その課題を克服するために開発されたのが、八女伝統本玉露をビン詰めしたボトリングティーです。本玉露の4つの品種をブレンドし、旨みと甘みを最大限に引き出すためマイナス1度前後で約10時間かけて抽出。国内外の高級レストランでの流通を目指していて、3月には東京のレストランでデザートのフルコースと合わせて楽しむイベントも開催されました。価格は1本500ミリリットルで2万7000円。ネット販売のほか、福岡三越にある古賀茶業でも購入が可能です。 古賀茶業古賀公弥子マネージャー「誕生日やクリスマスパーティー、米寿のお祝い時に、店頭では10本ほど、オンラインショップでは50本ほど。海外の方も、アメリカを中心に購入いただいております。玉露ははいれ方が難しいこともありまして、ボトリングティーにすることでお手軽に玉露を楽しんでいただける」 ■YAMEという名前が世界で通用するよう 全国茶品評会で、23年連続最高賞「産地賞」を獲得している八女伝統本玉露。協議会は最高級のボトリングティーで海外での知名度を上げたいと話しています。 八女伝統本玉露推進協議会小柳俊郎さん「スペインの高級なミシュランの星をとっているレストランとか、サウジアラビアやドバイの富裕層に卸しているメーカーからオファーもいただいています。シャンパーニュ地方はシャンパン、ボルドーだと赤ワインが頭に浮かぶ。産地の名前がブランドを代表するものになっているように、YAMEという名前が出たら世界中の人が『高級な日本茶だ』となるのが目標です」 2023年4月から販売を開始した八女伝統本玉露のボトリングティー「YAME」。ボトリングにすることで、ワインと同じ流通経路が使用できるというメリットもあります。2023年は200本の限定販売でしたが、協議会は、2028年には5000本の生産・流通を目指すとしています。発祥から600年を迎えた八女茶。福岡から世界へ、新たな挑戦は続いています。
RKB毎日放送