広島空港に新ラウンジ 広さは従来の3倍、日本酒飲み比べも ビジネス用個室やテラス席
広島空港(広島県三原市)で進められていたターミナルビル東側の増築工事が完了した。利便性や安全性の向上へ、運営会社の広島国際空港(同)が整備。高性能の非常用自家発電機を設け、国内線の待合スペースを拡大した。24日には、国内線の乗客向けの新しい有料ラウンジがオープンした。 【写真】広島空港にオープンした新ラウンジ 鉄筋3階建て延べ約3千平方メートルを増築。1階には停電時などに最長72時間の稼働が可能な発電機を据えた。2階は既存の国内線の待合スペースと接続し、座席数は90席増の566席となった。 ラウンジは、ビル2階の国内線出発ロビーにあったビジネスラウンジの後継。保安検査場を通過した先にある増築部分の3階に、旧ラウンジの3倍となる約630平方メートルを整備した。「やまなみのワイナリー」をイメージした開放的で落ち着いた空間に、従来の3倍の166席を設けた。ソフトドリンクや広島県内の日本酒の飲み比べを無料で楽しめる。 カウンターやソファ席、ビジネス用の個室のほか、国内の空港では珍しいというテラス席もあり、屋内外から飛行機の離着陸を眺めることができる。1760円を支払うか、特定のクレジットカードを提示する。 中村康浩社長は「航空需要の回復に伴い、待合スペースの混雑が課題となっていた。搭乗時間までゆったりと過ごしてほしい」とアピールする。増築の事業費は非公表。
中国新聞社