小芝風花“倫子”と西野七瀬“お品”の間に生じた亀裂と嫉妬心「地獄展開以外ないの?」と嘆く声<大奥>
小芝風花が主演を務める木曜劇場「大奥」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第7話が2月29日に放送。第7話では、倫子(小芝)と付き人・お品(西野七瀬)の間に亀裂が入る様子が描かれた。X(旧Twitter)では、2人の関係性が変化してしまったことを嘆く声や「相談しないの!?」「つらすぎる…」「記念日に裏切りなの?違うよね」という声があふれた。 (以下、ネタバレを含みます) ■「大奥」の内容を紹介 【写真】幸せな瞬間…互いに理解を深めていく家治(亀梨和也)と倫子(小芝風花) 本作は、連続ドラマとしては約20年ぶりに復活したフジテレビ系「大奥」シリーズ。さまざまな人間の思惑、嫉妬、憎悪、悲哀が渦巻く“女性の社会の縮図=大奥”で、たった一つの愛を得ようともがく女性らの戦いを描く。 ■お品がピンチに…「大奥」第7話を振り返る 五十宮倫子に長らく子ができなかったのは、お梅(小南満佑子)がすり替えていたお香が原因ではないかとお品が告げる。そのお香には、子をできにくくする薬草が使われていたという。命じた者を探ろうにも、肝心のお梅が姿を消してしまう。なんと、お梅を動かしていたのは松平定信(宮舘涼太)だったのだ。 倫子が倒れた件について、徳川家治(亀梨和也)は「誰の仕業か調べはついたのか」と田沼意次(安田顕)に問い掛ける。田沼は松島の局(栗山千明)ではないかと注進するも、家治は応じない。それは、お知保(森川葵)を側室に進めたのは松島と田沼だったからで、家治は自らこの件を調べると言い放つ。 家治の子である竹千代の教育係となり大奥、さらには幕政を専横せんとする松島から裏切られた田沼は、高岳(田中道子)一派に接近。田沼の新たな企みは、倫子やお品を巻き込み、予期せぬ方向に進もうとしていた。 そんなある日、倫子は料理の味が変わったのではないかと口にする。すると、お品は倫子の料理を全てこしらえていた葉山貞之助(小関裕太)が長らくお休みを取られているようだと返す。お品は、真面目な貞之助が倫子に与えられた役目を投げ出すわけがないと心配する。 ■倫子と家治は順調に愛を育む 倫子は家治と散歩を楽しんでいた。幸せだと話す倫子に、家治もどこかうれしそうに笑う。また、倫子が眠そうにしていると、家治は「カバみたいだな」とさらに笑みを深くする。 倫子は「カバ」がどういったものか分からずきょとんとしていた。そんな倫子に身ぶり手ぶりを加えながら説明する家治。いつまでも2人の仲むつまじい姿を見ていたいと思わせるシーンに、視聴者からも「もっとラブラブなシーンを見せて!」「幸せだけでいいから」という声があふれた。 幸せそうな倫子と家治にさらなる幸せが舞い込む。倫子に子どもができたのだ。最初は子などいらぬと言っていた家治。そんな家治が、倫子の腹に手を当て、うれしそうにほほ笑む姿に、ほっこりとした気持ちになった人もいただろう。 しかし、幸せだけで終わることがないのが「大奥」なのだ。第7話では、倫子の知らぬところで、お品が家治の側室となることに。そのことがきっかけで、再び、倫子と家治はすれ違ってしまうことになる。 ■お品が取るのは倫子か貞之助か 倫子とお品は15年の仲になるそうだ。さまざまなことを共有してきた2人だが、第7話ではそんな2人に亀裂が入る。 お品は田沼と高岳に、貞之助との関係を知られ、大きな弱みを握られることに。田沼からは貞之助を人質にとられ、不問にする代わりに倫子を裏切り、家治の側室になるようにと言われるお品。倫子に相談しようとするも、周りの人に貞之助との関係を知られてしまえば、自分は流罪、貞之助は死罪になってしまうため、なかなか言い出せない。 何でも話せていた環境と「大奥」は異なり、大切な倫子にも相談できない。お品は田沼と高岳の策略にはまり、精神的にどんどん追い詰められていく。 倫子を思う気持ちと、貞之助を慕う気持ち。そのどちらもお品にとっては大切だった。迷うお品は、たまたま見掛けた倫子と家治の幸せそうな姿を自分と貞之助に重ねてしまう。そこで芽生えた小さな嫉妬心は、お品の思考を鈍らせる。 そこへ高岳がやって来て、お品に追い打ちを掛ける。倫子にとって一番大切な人は家治であり、お品は付き人にすぎないと言い放つ。さらに、自由に恋ができないことに理解を示すような高岳の言葉は、お品の心に突き刺さっていたように思う。 ■15年目の仲を切り裂く裏切り… お品は、揺らぎながらも倫子にとっても自分は大事な存在であると信じていた。しかし、倫子が自分よりも家治を優先したと思い、お品は倫子ではなく、貞之助を選ぶ結果となってしまう。 一方で、倫子は家治を優先してはいなかった。倫子はお品の状況が分かっていなかったのだ。そのため、ただ純粋にお品が付き人になってから15年目の記念日を祝福しようとしていた。15年目の記念日に、お品に内緒で、お品の好きな書物を家治から借りようとしていた倫子。 お品のために準備するためにも、急いで家治の元へ行かなければならず、お品の話を聞けなかったのだ。それは、お品とはこの先も一緒に居ると信じて疑わず、お品の話はゆっくりと聞いてやりたいという倫子の優しさだったように思う。 お品が抱えるつらすぎる隠し事と、倫子がお品をねぎらうための隠し事。対局な2つの隠し事が原因で、15年目の仲の倫子とお品がすれ違うことになってしまった。 お品は家治の側室になり、倫子を裏切り、深く傷つけることに。悲しむ倫子の姿に「地獄展開以外ないの?」「つらすぎる…」「記念日に裏切りなの?違うよね」という視聴者が続出。また、倫子とお品の絆を信じたいという声も上がった。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部