成熟期の強豪対決!6位クボタスピアーズ船橋・東京ベイ×2位東芝ブレイブルーパス東京!NTTジャパンラグビーリーグワン2023-24第12節
かたやリーグ3年目で初となるプレーオフ進出へ邁進するブレイブルーパス。
トッド・ブラックアダーHC体制は5季目。もともと成熟度が高かったところへ、今季の大型新戦力、FL/No.8シャノン・フリゼル、SOリッチー・モウンガのNZ代表コンビがフィット。
さらに若手が大きく成長。
大豊作だった2020年度入団組(LO伊藤鐘平、FL佐々木剛、SH杉山優平、CTB眞野泰地、WTB桑山淳生、WTB宮上廉)、年下のPR小鍜治悠太、FB松永拓朗(共に25歳)らもすでに堂々たる主軸だ。
そしてHO原田衛(24歳)は今季のバイスキャプテン。
未来のキャプテン候補は先発15人中12人が20代だった前節リコーブラックラムズ東京戦も、ゲームキャプテンとして会見に登場。すでにチームの顔の一人となっている。
後半追い上げられたものの40-33で振り切った一戦については、HO原田ゲームキャプテンはこう振り返った。
「前半は良い形で終われましたが、後半は自陣からの脱出をクリーンにできずプレッシャーを受けました。イエローカードのプレッシャーもあり苦しい試合になりました」
一時13人の時間帯に追撃されて同点(33-33)に持ち込まれたが、CTB眞野の勝ち越しトライ(後半34分)が決勝点となった。
フォワード8人は変わらず、CTBロブ・トンプソン、WTBジョネ・ナイカブラのバックス2名がスタメンに入った。
今季躍進のブレイブルーパスだが、長年の課題である反則数が多くなってきたことは気がかり。
反則数「120」は上位陣で際立っている。レフリーとのコミュニケーションを含めて規律改善に努め、反則がふたたび失速原因にならないよう心掛けたい。
ブラックアダーHC体制は5季目。かたやスピアーズはフラン・ルディケHC体制が8季目。
指揮官の哲学が浸透した成熟度の高いチーム同士、ハイレベルな応酬が展開されるだろう。
多羅 正崇