【大学野球】関大のドラフト1位候補はリリーフでも凄かった 3回を完全投球で38イニング連続自責点0
◆関西学生野球春季リーグ戦 ▽第3節2回戦 関大3-0立命大(22日・ほっともっとフィールド神戸) 2季連続Vを狙う関大が立命大との接戦を制し、連勝で今季初めて勝ち点を挙げた。今秋ドラフト1位候補の最速154キロ左腕・金丸夢斗(4年)が、7回からリーグ戦では3季ぶりにリリーフ登板し、3回を完全投球。昨秋からの連続自責0を38イニングに伸ばした。ここまで唯一無敗の同大は、引き分けの後の連勝で勝ち点を2とし、首位をキープした。 リーグ戦では3季ぶりの救援登板にも、関大・金丸は変わらぬ“すごさ”を示した。「リリーフでも先発でも、変わらないようにしよう、と。いつも通りやれば、抑えられる」と最後は三振締め。充実の表情で、仲間と勝利を分かち合った。 20日の1回戦は金丸が119球の3安打完封勝利で飾り、21日の2回戦は雨天中止。小田洋一監督(58)は「リードすれば7回から金丸」と元日の就任後、初の勝ち点獲得に向けてプランを練った。0―0の6回1死、5番・山田悠平の左越えソロで先制。想定通りに7回を迎え、22年秋の近大2回戦以来、エースがリリーフとして送り込まれた。「(先発より)多少は腕もしっかりと振れた。一昨日(20日)より、直球の伸びやキレは良かった」と金丸。先頭打者を1球で左飛に打ち取ると、後続を2者連続三振。8回にはこの日の最速151キロをマークするなど、立命大打線を寄せつけなかった。 これで、リーグ戦では23年秋の立命大3回戦から38イニング連続で自責0(失点1)。昨秋の関学大1回戦から続く連続無四球イニングを「22」に伸ばした。「3球勝負だったり、多少甘くても勝負できる準備はしてきている。自信を持って投げている」。29年ぶりとなる春の頂点へ、左腕が逆転Vに導く。(瀬川 楓花)
報知新聞社