富裕層は日本にもいる?元銀行員が見た「お金が貯まる人」「お金が逃げていく人」の違い3つ
2023年11月1日、経済産業省は今年の冬に節電要請を行わないことを発表しました。 【富裕層の一覧表】実は日本にもいた!富裕層の定義と人数は? とはいえ、寒くなるにつれて電気代が高くなると家計が心配になる人も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、元銀行員の筆者が「お金が貯まる人」と「お金が逃げていく人」の違いについて解説します。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
日本には富裕層がどれくらいいる?
そもそも日本には「富裕層」と呼ばれる人たちがどれくらいいるのでしょうか。 2023年3月1日に株式会社野村総合研究所が公表した調査結果によると、2021年時点における資産規模別の世帯数は下記の表の通りです。 資産1億円以上の富裕層と5億円以上の超富裕層を合わせると148万5000世帯となり、わずか全体の2.75%しかいないことが分かります。 筆者は銀行員として富裕層のお客さまと多く接してきましたが、全体のお客さまの割合からするとかなり限られた存在であったことは確かです。
お金が貯まる人とお金が逃げていく人の違いとは?
お金が貯まる人とそうでない人は、収入による差が大きいように感じられるかもしれません。 たしかに収入も大きな要因のひとつではありますが、実はそれ以上に「普段の行動」に違いがあります。 ここからは、筆者の銀行員時代の体験から、お金が貯まる人とお金が逃げていく人の違いを紹介していきましょう。 ●違い1:貯蓄額の決め方 たくさん貯蓄ができる人は「多くの収入があるから」と思いがちですが、実は豊かな収入があっても「なぜか貯蓄ができない」という人もいます。 お金が貯まる人はたくさん収入がある人ではなく、「計画的に貯蓄ができる人」です。 たとえば、「毎月◯万円貯蓄する」と決めると、給与を受け取った時点で先にその金額を貯蓄に回します。 しかし、お金が逃げていく人は、「給料日前に残ったお金を貯蓄に回そう」と考えているので、結果的に「今月は全く貯蓄できなかった」ということも珍しくありません。 ●違い2:大きな出費に対する考え方 日常生活の中では「急に家電が壊れた」など、突発的に大きな出費が発生することがあります。 こうした大きな出費に対する考え方も、お金が貯まる人とそうでない人の大きな違いです。 お金が逃げていく人は、「◯カ月後にはボーナスも入るから大丈夫だろう」と、これから入る収入をあてにして出費に対応できるかを考えます。 そのため、後から入ってくる収入をなかなか貯蓄に回せず、「いつも出費に追われている」という事態に陥ってしまいやすくなります。 一方、お金が貯まる人は「今手元にあるお金で支払えるかどうか」ということを考えられる人です。 今支払える範囲内でしか買い物をしないため、「大きな買い物をして後から支払いに苦労する」ということがありません。 ●違い3:小さな出費に対する考え方 お金が貯まる人とそうでない人は、大きな出費だけでなく、小さな出費に対する考え方にも違いがあります。 お金が逃げていく人は、小さな出費に対する頓着がないため、「気がついたら家計の支出が膨らんでいた」ということも少なくありません。 たとえば、毎日コンビニでコーヒーを買うと1回あたりの支出は150円でも、1カ月になれば4500円、年間だと5万4000円もの支出になります。 1回の支出に無頓着でいると、結果的に家計を圧迫する要因になってしまうこともあるでしょう。 一方、お金が貯まる人は、小さな出費でも「これが続けば大きな支出になってしまうな」と家計に与える影響をきちんと考えることができます。 出費に対して「これくらい良いだろう」と楽観的に考えることがないので、家計の支出もきちんと予算の範囲内に収められるのです。