今でも色あせないバウハウスの名作積み木。【今日の逸品】
バウハウス・バウスピール|アルマ・ジートホフ・ブッシャー
カーサ ブルータスの人気企画「10選」シリーズから、こだわりの逸品をジャンルレスに日替わりでご紹介します。 【フォトギャラリーを見る】 1923年にドイツの造型学校バウハウスで、当時学生だったアルマ・シードホフ=ブッシャー(1899-1944)が考案した積木。彼女はベルリンの国立工芸博物館の養成所を経て1922年にバウハウスに入学。イッテン、カンディンスキー、クレーに学び、翌年に木彫作業所へ移る。1923年に開催されたバウハウスの展覧会の際に様々な子ども向けの玩具を製作し、当時「Small Ship-Building Game」と呼ばれていたこの玩具もそのひとつ。その後1977年にスイスのネフ社が復刻版を忠実に再現し、現在でもモダンデザインの考え方が詰まった玩具として愛されている。大きな円弧型のパーツ、立方体、直方体、円柱、三角柱といったように、一つひとつのパーツはシンプルだが、絶妙な比率で構成されており、組み合わせると舞台装置のような美しい空間が生まれる。 公式サイト
photo_Chihiro Oshima text_Keiko Kamijo