「どれだけつらかったか」肩を叩き共感…ソウル・橋の欄干に上った20代男性救出
【11月21日 KOREA WAVE】自殺しようとソウルの盤浦(パンポ)大橋の欄干に上った20代男性が危機交渉要員の説得で無事救助された。 16日午後8時50分ごろ、警察に「友人が大量に酒を飲み、1人で漢江(ハンガン)に向かったようだ」と通報があった。瑞草(ソチョ)警察署が携帯電話の位置情報から、盤浦大橋の橋脚部分で男性を発見。飛び降りに備えて消防隊がエアマットを設置し、同署の危機交渉要員2人が派遣された。 交渉要員は自らの所属を明かしたうえで男性に接近。「ここまで来るのは大変だっただろう。一緒に話して解決策を探そう」と声を掛け、男性の手を優しく握って「迎えに来た。安心して」と励ましながら対話を続けた。 その後、交渉要員は男性の前後を支えながら上方へと誘導し、約20分で無事に救出した。 救助された男性は「1人でいるのが怖かった。助けに来てくれて感謝している」と語り、移送中に自身の抱えていた悩みを詳細に打ち明けたという。 現場で対応した交渉要員は「訓練で学んだ対話技術を生かせた。今回の経験で救助業務への自信が深まった」と述べた。 瑞草警察署では9月から、自殺未遂者の救助に特化した「地域警察危機交渉要員」制度を導入。派出所や交番に配置された計56人の交渉要員が現場対応を担っている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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